エックス線用フィルム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 16:52 UTC 版)
「写真フィルム」の記事における「エックス線用フィルム」の解説
医療用に用いられるエックス線フィルムは、X線を吸収して蛍光を放つ増感紙(スクリーン)と組み合わせて使用されるスクリーンタイプが一般的であった。患者を通過したエックス線は増感紙を発光させ、フィルムは増感紙の蛍光により感光する。フィルムの分光感度特性は増感紙の発する蛍光に対応しており、レギュラータイプの増感紙にはレギュラー・クロマチックタイプの乳剤を使用したフィルム、オルソタイプの増感紙にはオルソ・クロマチックタイプの乳剤を使用したフィルムを組み合わせるのが最適である。多くの用途では感度を稼ぐ(すなわち患者の被曝量を低減させる)ために、フィルムの表裏両面に乳剤が塗布されている両面乳剤フィルムが用いられた。この場合、増感紙は二枚使われ、フィルムを両面から挟み込む。
※この「エックス線用フィルム」の解説は、「写真フィルム」の解説の一部です。
「エックス線用フィルム」を含む「写真フィルム」の記事については、「写真フィルム」の概要を参照ください。
- エックス線用フィルムのページへのリンク