エキストラロー
通常、4輪駆動車に装備される前後輪動力分割装置(トランスファー)に設けられるハイ(H)、ロー(L)2段階のうちのLポジションを指すことが多いが、広義には、大きな減速比をもつトランスミッションの第1速ポジションの別称である。フル積載で登坂や縁石乗り越えなどの発進、または急降坂時、大トルクまたはエンジンブレーキを要する場合に使用する。とくに乾式単板クラッチを使用するトランスミッション(MT、自動クラッチ式セミAT、電子式AT)は、減速比が小さい場合、発進時の大トルク伝達時に半クラッチを多用せざるを得ず、クラッチ寿命を著しく短くするおそれがあるため、必須となる。なお流体トルクコンバーター式トランスミッションは発進時、最大トルクが自動的に得られるため、発進時にかぎつては必須ではない。
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