イマノル・ウリベとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イマノル・ウリベの意味・解説 

イマノル・ウリベ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/25 01:50 UTC 版)

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓(父方の)はウリベ第二姓(母方の)はビルバオです。
イマノル・ウリベ
Imanol Uribe
本名 Imanol Karmel Uribe Bilbao
生年月日 (1950-02-28) 1950年2月28日(72歳)
出生地 エルサルバドル サンサルバドル
国籍 スペイン
職業 映画監督脚本家
配偶者 マリア・ブランコ(1982-2004)
主な作品
『時間切れの愛』
 
受賞
ゴヤ賞
作品賞
1994年『時間切れの愛』
脚本賞
1994年『時間切れの愛』
作品賞
1994年『時間切れの愛』
その他の賞
サン・セバスティアン国際映画祭
最優秀作品賞

1994年『時間切れの愛』
1996年『ブワナ』
テンプレートを表示

イマノル・カルメル・ウリベ・ビルバオImanol Karmel Uribe Bilbao, 1950年2月28日 - )は、エルサルバドルサンサルバドル出身、スペイン国籍の脚本家映画監督である。バスク人。社会派作品を得意としており[1]バスク地方バスク祖国と自由(ETA)によるテロ問題をテーマとすることが多い。

経歴

両親はバスク地方ギプスコア県出身であり、イマノル・ウリベは1950年にエルサルバドルの首都サンサルバドルで生まれた。その後スペインに移住し、マドリードの国立映画学校で学位を取得すると、1979年の『ブルゴス裁判』が初監督作品となった。この映画は、1970年にバスク祖国と自由(ETA)の政治活動家6人が死刑判決を受けたブルゴス裁判スペイン語版の過程を映像化したものである。1981年の『セゴビアの逃亡』は、ETAの活動家がセゴビア刑務所を脱獄する物語、1983年の『ミケルの死』は、ETAの活動家の不可解な死に関する物語であり、『ブルゴス裁判』と合わせてバスク3部作と呼ばれている。

1991年の『El rey pasmado』は、女性に疎かったフェリペ4世の女性問題をテーマとしたコメディ映画である。ゴヤ賞で14部門にノミネートされ、8部門で受賞したが、作品賞や監督賞は逃した。1994年の『時間切れの愛英語版』(1994年)では、フアン・マドリードの原作小説を基に、警察署にテロ攻撃を企てるETAの活動家のドラマを描き、映画祭以外では初めて日本で劇場公開された作品となった。19部門にノミネートされたゴヤ賞では、作品賞・監督賞・脚本賞を含む8部門を受賞した。サン・セバスティアン国際映画祭では作品賞を受賞し、スペイン国外では知名度が高くなかった頃のハビエル・バルデムが男優賞を受賞した。1996年の『ブワナ』[2](1996年)は、スペインにおける移民排斥運動や人種差別をテーマとし、再びサン・セバスティアン国際映画祭で作品賞を受賞した。2003年にはアンヘル・ガルシア・ロルダンの小説『A Boca de Noche』(夜の初めに)を原作として、スペイン内戦を舞台とした『キャロルの初恋』を撮り、主演に据えた12歳のクララ・ラゴがゴヤ賞新人女優賞にノミネートされた。

人物

最初(1982年以前)の結婚相手との間に娘がひとりいる。1982年にスペイン人女優のマリア・バランコ英語版と結婚した。1991年の『El rey pasmado』、1996年の『ブワナ』、2003年の『キャロルの恋』と、ウリベが監督した3作品にブランコが出演している。1993年に第一子(娘)を儲けたが、2004年に離婚した。

監督作品

  • 1979年 El proceso de Burgos(『ブルゴス裁判』)
  • 1981年 La fuga de Segovia(『セゴビアの逃亡』)
  • 1983年 La muerta de Mikel(『ミケルの死』)
  • 1985年 Eternal Fire
  • 1986年 Adiós pequeña
  • 1989年 La luna negra
  • 1991年 El rey pasmado
  • 1994年 Dias contados(『時間切れの愛』)
  • 1996年 Bwana(『ブワナ』)
  • 1998年 Extraños
  • 2000年 Plenilunio
  • 2002年 El viaje de Carol(『キャロルの初恋』)
  • 2007年 La carta esférica
  • 2012年 Miel de naranjas
  • 2015年 Lejos del mar

受賞

映画祭/映画賞 作品 カテゴリー 結果
1991年度 第6回ゴヤ賞 El rey pasmado 作品賞 ノミネート
監督賞 ノミネート
????年 アメリカ映画編集者協会賞 El rey pasmado 監督賞 受賞
1994年 サン・セバスティアン国際映画祭 時間切れの愛 作品賞 受賞
1994年度 第9回ゴヤ賞 時間切れの愛 作品賞 受賞
監督賞 受賞
脚本賞 受賞

脚注

  1. ^ イマノル・ウリベ監督が贈る、戦争が引き裂いた… 『キャロルの初恋』1/22公開”. All About (2005年1月8日). 2014年12月26日閲覧。
  2. ^ Bwanaはスワヒリ語。スペイン語のseñor、英語のMrs.などの意味。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イマノル・ウリベ」の関連用語

イマノル・ウリベのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イマノル・ウリベのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイマノル・ウリベ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS