イトウシンタロウ (劇作家)
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いとう しんたろう イトウ シンタロウ | |
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プロフィール | |
本名 | 伊藤 伸太朗(いとう しんたろう)[1] |
別名 | 伊藤 伸太郎(旧芸名)[1] |
出身地 |
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活動期間 | 1990年代後半 - |
主な作品 | |
舞台 |
脚本・演出 『女子と算数』 『神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急~』 『ロリコンのすべて』 『量子的な彼女』 『1999の恋人』 『暴力先輩』 『スペキュレイティブ・フィクション!』 『ロリコンとうさん』 |
受賞 | |
佐藤佐吉演劇賞優秀脚本賞(2015年)[3] ティラノゲームフェス準グランプリ(2016年)[3] | |
その他 | |
ラジオドラマ脚本 『SとF』 |
イトウ シンタロウ(本名:伊藤 伸太朗[1]、旧芸名:伊藤 伸太郎[1])は、日本の劇作家、演出家。劇団「NICE STALKER(ナイスストーカー)」主宰。かつては俳優としても活動していた。静岡県出身[1][2]。早稲田大学文学部卒業[1][2]。
来歴
静岡県出身[1][2]。早稲田大学文学部を卒業[1][2]。大学在学中の1997年、楢原拓(現・チャリT企画主宰)、吉本菜穂子らと共にチャリT企画を結成[4][1]。翌1998年、同大学の演劇研究会内ユニットとして旗揚げした[4]。初期は主に俳優として「伊藤伸太郎」名義でチャリT企画の公演に出演していた[1][5]。
2007年より、自身の創作ユニット「ITO SHINTARO IS A NICE STALKER」名義での活動を開始[1]。俳優としての活動と並行して脚本・演出を手掛けるようになる。
2014年頃、同ユニットを正式な劇団として独立させ、「NICE STALKER(ナイスストーカー)」を結成し主宰となる[要出典]。以降、東京都内の小劇場を中心に、劇作家・演出家として精力的に活動している[要出典]。
人物・作風
劇団名「NICE STALKER」は、イトウ自身が「好きな女優に『芝居に出てください』とお願いするのは無害なストーカー行為だ」という考えに基づき、「害のないストーカー=ナイスなストーカー」という意味で命名した[6]。実際にキャスティングする際には、「つきあいたいと思う女優さんだけをオファーしている」と語っている[6]。
創作においては、「個性的な女子」をフィーチャーした作品作りを一貫して行っている[3]。出演者への徹底的な取材・インタビューに基づき、俳優自身のパーソナリティを色濃く反映させる「完全あて書き」と呼ばれる手法を用いる[7]。
社会風刺を織り交ぜたコメディを得意とし、観客参加型の上演スタイルやWeb技術の活用、高校生との共同制作など、実験的でユニークな試みを続けている[3]。公演後のアンケート内容をほぼ全文公開するなど、オープンな創作姿勢も特徴である[要出典]。
俳優時代は「気持ち悪い人の役ばかりで、女の子と恋人になるような役のオファーは一度も来なかった」ことが劇団設立の動機の一つになったと語っている[6]。
活動
劇作家・演出家として
主宰するNICE STALKERのほぼ全公演で脚本・演出を担当。
NICE STALKERでの主な公演
- 女子と算数(2014年) - 旗揚げ公演。佐藤佐吉演劇祭2014+参加作品。2024年に10周年記念公演としてリメイク[要出典]。
- 神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急~(2015年) - 観客がスマートフォン等でリアルタイム投票し、物語の展開が分岐するインタラクティブ演劇[3]。
- ロリコンのすべて(2015年) - 表現の自由と児童ポルノ規制をテーマにした社会派コメディ。第25回佐藤佐吉演劇賞で6部門を受賞[3][8]。2018年に再演[要出典]。
- 量子的な彼女(2016年) - 量子力学的要素を取り入れた恋愛劇。主演女優が佐藤佐吉演劇賞2016優秀主演女優賞を受賞[3]。
- 1999の恋人(2017年) - ノストラダムスの大予言をモチーフにした青春劇。劇団初の下北沢駅前劇場進出作品[6]。
- 本物高校生VS偽物高校生(2018年) - 畑澤聖悟作『修学旅行』を上演。現役高校生と大人の俳優が同じ役で競演するワークショップ形式の公演[要出典]。
- 暴力先輩(2019年) - ザ・スズナリにて上演。
- スペキュレイティブ・フィクション!(2021年) - 新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)の影響で延期を経て上演[要出典]。
- ロリコンとうさん(2023年) - 30人以上への取材をもとに執筆された社会派コメディ[9]。
その他の創作活動
- デジタルゲーム制作
- ラジオドラマ脚本
- 戯曲オープンIP化
- 2016年、東京芸術劇場アトリエイーストにて開催された「オープンIP展」で、過去作品の脚本をクリエイティブ・コモンズ・ライセンス下で公開した[3]。
- ワークショップ講師・審査員
俳優として
劇作家・演出家として活動する以前は、「伊藤 伸太郎」名義で俳優として活動。主にチャリT企画に所属し、多数の公演に出演した[1][13]。
主な出演舞台(チャリT企画)
- 『ジョージは思いつきでモノを言う』(2004年)
- 『アベベのべ』(初演版、2006年)[14]
- 『12人のそりゃ恐ろしい日本人』(2009年)[15]
- 『アンポテンツ』(β版リーディング公演:2010年2月、本公演:2010年4月-5月)[13][16]
- 『THE COBE[ザ・コーブ]』(2010年10月)[13]
- 『ネズミ狩り』(2011年3月)[13]
- その他、チャリT企画の公演に多数出演[12]。
テレビドラマ出演
受賞歴
個人
主宰劇団 NICE STALKER として
NICE STALKER#受賞歴を参照。
主な作品
舞台脚本・演出
※ NICE STALKER公演については#NICE STALKERでの主な公演およびNICE STALKER#主な公演を参照。
ゲーム
- ヤンデレ小杉(2012年、Android) - シナリオ・プログラム
- いきなり魔王(2016年) - 企画・シナリオ・ディレクション
ラジオドラマ脚本
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m “演劇人の活力源 : イトウシンタロウ(NICE STALKER)は「秘蔵写真の加工」!?”. 演劇人の活力源. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b c d e f “イトウシンタロウ”. playtextdigitalarchive.com. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “演劇動画配信サービス「観劇三昧」: NICE STALKER”. 観劇三昧. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b “チャリT企画の動画 - Dailymotion”. Dailymotion. 2025年4月3日閲覧。
- ^ “イトウシンタロウの参加公演”. CoRich舞台芸術!. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b c d “ぜひ女子中高生にきてほしい!!——劇団「NICE STALKER」イトウシンタロウ”. TOKYO HEADLINE (2017年7月10日). 2025年4月3日閲覧。
- ^ “NICE STALKER”. CoRich舞台芸術!. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b “ロリータ・コンプレックスを略して”ロリコン”です。”. 演劇ボード (2018年6月8日). 2025年4月3日閲覧。
- ^ “30人以上への取材をもとに描く、NICE STALKER新作「ロリコンとうさん」 - ステージナタリー”. ステージナタリー (2023年8月27日). 2025年4月3日閲覧。
- ^ “イトウシンタロウ on X”. X (formerly Twitter) (2024年11月22日). 2025年4月3日閲覧。
- ^ “SとF 作:イトウシンタロウ(青春アドベンチャー)”. 青春アドベンチャー雑記帳. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b c d e “PROFILE”. NICE STALKER. 2025年4月3日閲覧。
- ^ a b c d “イトウシンタロウの参加公演”. CoRich舞台芸術!. 2025年4月3日閲覧。
- ^ “チャリT企画 / アベベのベ(初演版) - 観劇三昧”. 観劇三昧. 2025年4月3日閲覧。
- ^ “第19回公演『12人のそりゃ恐ろしい日本人』”. チャリT企画. 2025年4月3日閲覧。
- ^ “アンポテンツ(β)”. CoRich舞台芸術!. 2025年4月3日閲覧。
外部リンク
- イトウシンタロウ (@ITO_Shintaro) - X(旧Twitter)
- イトウシンタロウ_(劇作家)のページへのリンク