イギリス鉄道803形電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 22:03 UTC 版)
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基本情報 | |
製造所 | 日立製作所ニュートン・エイクリフ工場 |
製造数 | 5本 |
運用開始 | 2021年予定 |
投入先 | イースト・コースト本線 (イースト・コースト・トレインズ) |
主要諸元 | |
編成 | 5両 |
軌間 | 1435mm(標準軌) |
電気方式 | 交流25000V 50Hz 架線集電 |
803形(Class 803)は日立製作所が製造するイギリスの高速列車用電車である。2021年から運行を開始するイースト・コースト本線のオープンアクセス事業者イースト・コースト・トレインズによって5両編成5本が運行される予定である[1]。A-trainファミリーの車両であり、日立にはAT-300と命名されている。
背景
ロンドンとスコットランドを結ぶイースト・コースト本線においてオープンアクセス事業者に運行枠を与えるとした鉄道道路庁(英語版)の発表を受け、ファーストグループは2015年にオープンアクセス列車の運行計画を提出した。既存の交通手段に対抗するためにすべての車両を普通車とし、ロンドン~エディンバラ間を運賃約25ポンドで結ぶとした。この計画は2016年5月に承認され、2021年5月に運行を開始することとなった[2]。
2019年3月にファーストグループは日立製作所にA-trainファミリーの新型車両5両編成5本を発注したと発表した。これらはイースト・コースト本線のフランチャイズ事業者であるロンドン・ノース・イースタン・レールウェイによって運行されている801形に似たAT-300シリーズの電車であるが、電車でありながら非常用に発電機を編成あたり1台搭載した801形[3]と異なりディーゼルエンジンは搭載しない。このため、停電時に走行することはできないが、車内設備が維持できるよう蓄電池を搭載している[4]。2019年11月にはこの新型車両の形式が803形となることが発表された[5]。
車内設備
803形を運行するイースト・コースト・トレインズは一等車は設けず、ビュッフェ・空調・コンセント・フリーWiFiを完備した全車普通車で使用する予定である[6]。
編成
形式 | 運行事業者 | 編成両数 | 製造本数 | 登場 | 編成番号 |
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803形 | イースト・コースト・トレインズ | 5両 | 5本 | 2021年予定 | 803001~005 |
関連項目
- その他イギリス向けA-train
- 385形電車(AT200)
- 395形電車(AT300)
- 800形バイモード車(AT300)
- 801形電車(AT300)
- 802形バイモード車(AT300)
- 810形バイモード車(AT300)
脚注
- ^ “First orders AT300s for ECML open access operation” (英語). www.railmagazine.com. 2019年12月27日閲覧。
- ^ “Budget East Coast Train Service Is Approved”. Sky News (2016年5月12日). 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Development of Class 800/801 High-speed Rolling Stock for UK Intercity Express Programme”. 2020年7月15日閲覧。
- ^ Clinnick (2019年3月22日). “First orders AT300s for ECML open access operation”. Rail. 2019年12月3日閲覧。
- ^ “Enter Classes 803 and 804”. Today's Railways UK (Platform 5): 65. (December 2019).
- ^ 2019-03-21T11:14:51+00:00. “Trains ordered for 2021 launch of ‘high-quality, low fare’ London – Edinburgh service” (英語). Railway Gazette International. 2019年12月27日閲覧。
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