イェーツ郡 (ニューヨーク州)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > イェーツ郡 (ニューヨーク州)の意味・解説 

イェーツ郡 (ニューヨーク州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/23 00:14 UTC 版)

ニューヨーク州イェーツ郡
郡のニューヨーク州内の位置
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1823年2月5日
郡庁所在地 ペンヤン
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

974 km2 (376 mi2)
875 km2 (338 mi2)
98 km2 (38 mi2), 9.99%
人口
 - (2010年)
 - 密度

25,348人
28.9人/km2 (75人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.yatescounty.org

イェーツ郡: Yates County)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州の西部に位置するである。2010年国勢調査での人口は25,348人であり、2000年の24,621 人から3.0%増加した[1]郡庁所在地はペンヤン村(人口5,159人[2])であり、同郡で人口最大の自治体でもある。郡名はイェーツ郡創設の法案に署名したニューヨーク州知事ジョセフ・C・イェーツに因んで名付けられた。

イェーツ郡は2013年に公式にロチェスター大都市圏に加えられた。

歴史

1683年にニューヨーク植民地で郡が作られたとき、現在のイェーツ郡地域はオールバニ郡に属していた。これは巨大な郡であり、ニューヨーク州北部とバーモント州の全てを含んでおり、さらに理論的には西の太平洋岸まで広がっていた。1766年7月3日に、カンバーランド郡を分離し、1770年3月16日にグロスター郡を分離したが、どちらも現在はバーモント州に含まれている。

1772年3月12日、オールバニ郡の残りが3つに分割され、1つはオールバニ郡の名前で残った。1つは西部に作られたトライアン郡だった。トライアン郡の東部境界は現在のスケネクタディ市の西約5マイル (8 km) にあり、アディロンダック山地の西側と、デラウェア川西支流より西の領域を含んでいた。トライオン郡に指定された地域には現在のニューヨーク州37郡が入っている。ニューヨーク植民地総督のウィリアム・トライアンに因んで名付けられた。

1776年に先立つ年に、トライアン郡のロイヤリストは大半がカナダに逃亡した。1784年、アメリカ独立戦争を終わらせた条約締結に続いて、トライアン郡はモンゴメリー郡に改名された。これは独立戦争時の将軍リチャード・モントゴメリーに因む命名だった。モントゴメリーはカナダで数か所を占領した後、ケベック市攻略中に戦死した。憎まれたイギリスの総督に代わる命名だった。

1789年1月27日、当時10,480平方マイル (27,140 km2) あったモンゴメリー郡から、オンタリオ郡が分離した。このときのオンタリオ郡は現在の領域よりもかなり広かった。現在のアリゲイニー郡カタラウガス郡シャトークア郡エリー郡ジェネシー郡モンロー郡ナイアガラ郡オーリンズ郡スチューベン郡ワイオミング郡イェーツ郡の全体と、スカイラー郡ウェイン郡の一部が含まれていた。

1796年3月18日、オンタリオ郡からスチューベン郡設立のために1,800平方マイル (4,700 km2) が分離した。

1801年4月3日、オンタリオ郡はカユガ郡と領域を交換し、実質的に190平方マイル (490 km2) を減らした。

1802年3月30日、オンタリオ郡からジェネシー郡が分離し、6,540平方マイル (16,940 km2) を減らした。この時のジェネシー郡には、現在のアリゲイニー郡、カタラウガス郡、シャトークア郡、エリー郡、ナイアガラ郡、オーリンズ郡、ワイオミング郡の全体と、リビングストン郡、モンロー郡の一部が含まれていた。

1821年、リビングストン郡とモンロー郡がジェネシー郡とオンタリオ郡の一部を合わせて設立された。

1823年2月5日、イェーツ郡がオンタリオ郡から310平方マイル (800 km2) を分離して設立された。その領域にはバインバレー、ミドルセックス、ペンヤン、ドレスデンの町が含まれていた[3]

1826年1月1日、スチューベン郡の一部60平方マイル (160 km2) を分離して、イェーツ郡に付加された。その領域にはスターキー、ダンディ、レイクモントの町が含まれた[4]

1828年4月15日、イェーツ郡から10平方マイル (26 km2) を分離し、セネカ郡とトンプキンス郡に渡された。その大半は森林だった[5]

1860年3月17日、オンタリオ郡がイェーツ郡からの土地譲渡を承認されたが、実行されることは無かった[6]。 . 1946年4月18日、スカイラー郡とセネカ郡から10平方マイル (26 km2) を取得し、現在の領域が確定した[7]

地理

イェーツ郡はニューヨーク州西部にあり、イサカ市の北西、ロチェスター市の南東に位置している。フィンガーレイクス地域に入っている。アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は376平方マイル (970 km2)であり、このうち陸地338平方マイル (880 km2)、水域は38平方マイル (98 km2)で水域率は9.99%である[8]

交通

空港

  • ペンヤン空港 (PEO)、郡内の主要空港、ペンヤン南の丘陵にある

主要高規格道路

  • ニューヨーク州道14号線
  • ニューヨーク州道14A号線
  • ニューヨーク州道54号線
  • ニューヨーク州道54A号線
  • ニューヨーク州道245号線
  • ニューヨーク州道364号線

隣接する郡

人口動態

人口推移
人口
1830 19,009
1840 20,444 7.5%
1850 20,590 0.7%
1860 20,290 −1.5%
1870 19,595 −3.4%
1880 21,087 7.6%
1890 21,001 −0.4%
1900 20,318 −3.3%
1910 18,642 −8.2%
1920 16,641 −10.7%
1930 16,848 1.2%
1940 16,381 −2.8%
1950 17,615 7.5%
1960 18,614 5.7%
1970 19,831 6.5%
1980 21,459 8.2%
1990 22,810 6.3%
2000 24,621 7.9%
2010 25,348 3.0%
[9][10][11]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 24,621 人
  • 世帯数: 9,029 世帯
  • 家族数: 6,284 家族
  • 人口密度: 28人/km2(73人/mi2
  • 住居数: 12,064 軒
  • 住居密度: 14軒/km2(36軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成[12]

  • イギリス系:21.3%
  • ドイツ系:16.5%
  • アイルランド系:11.4%
  • アメリカ人:10.7%
  • デンマーク系:5.3%
  • イタリア系:5.3%

言語による構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.7%
  • 18-24歳: 9.3%
  • 25-44歳: 24.7%
  • 45-64歳: 23.9%
  • 65歳以上: 15.5%
  • 年齢の中央値: 38歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 95.3
    • 18歳以上: 91.3

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 31.5%
  • 結婚・同居している夫婦: 56.0%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.4%
  • 非家族世帯: 30.4%
  • 単身世帯: 24.6%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 11.6%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.59人
    • 家族: 3.08人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 34,640米ドル
    • 家族: 40,681米ドル
    • 性別
      • 男性: 29,671米ドル
      • 女性: 21,566米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,781米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 13.1%
    • 対家族数: 8.9%
    • 18歳未満: 20.9%
    • 65歳以上: 7.1%

町と村

  • バーリントン
  • ベントン
  • イタリー
  • ジェルサレム
  • ミドルセックス
  • ミロ
  • ポッター
  • スターキー
  • トーリー

村とハムレット

  • ベローナ(ハムレット)
  • ブランチポート(ハムレット)
  • ドレスデン村
  • グレノラ(ハムレット)
  • ダンディ村
  • レイクモント(ハムレット)
  • ペンヤン村 - 郡庁所在地
  • ラッシュビル村

教育

  • ケウカ・カレッジ

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Yates County - accessed 2011-12-06.
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Penn Yan, New York - accessed 2011-12-06.
  3. ^ New York. Laws of New York.1823, 46th Session, Chapter 30, Section 1; Page 21
  4. ^ New York. Laws of New York.1824, 47th Session, Chapter 171; Page 182
  5. ^ New York. Revised Statutes of the State of New York, Passed during the years 1827 and 1828; 3 Volumes; Albany, New York.1829; Volume 3;Pages 14-15
  6. ^ New York. Laws of New York.1860, 83rd Session, Chapter 76; Page 120
  7. ^ New York. Laws of New York.1946, 169th Session, Chapter 901; Page 1686
  8. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2013年4月13日閲覧。
  9. ^ http://www.census.gov/population/www/censusdata/cencounts/files/ny190090.txt
  10. ^ http://factfinder2.census.gov
  11. ^ http://mapserver.lib.virginia.edu/
  12. ^ [1]

外部リンク

座標: 北緯42度38分 西経77度06分 / 北緯42.64度 西経77.10度 / 42.64; -77.10




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イェーツ郡 (ニューヨーク州)」の関連用語

イェーツ郡 (ニューヨーク州)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イェーツ郡 (ニューヨーク州)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイェーツ郡 (ニューヨーク州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS