アントクメとは? わかりやすく解説

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アントクメ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 15:24 UTC 版)

アントクメ
分類
: 動物界 Animalia
: 黄藻植物(オクロ植物)門 Ochrophyta
: 褐藻綱 Phaeophyceae
亜綱 : ヒバマタ亜綱 Fucophycidae
: コンブ目 Laminariales
: ネコアシコンブ科 Arthrothamnaceae
: カジメ属 Ecklonia
: アントクメ E. radicosa
学名
Ecklonia radicosa
(Kjellman) Okamura, 1892:1.
和名
アントクメ

アントクメ(安徳藻[1]、安徳布[2][1]、学名:Ecklonia radicosa)は、本邦沿岸域に生育する一年生の大型褐藻類の一種。

これまでアントクメ属Eckloniopsisとされていたが最新の研究ではカジメ属となり、カジメE. cavaとは遺伝的に区別されることとなった[3]

分布

本邦では中部以南の太平洋や日本海沿岸、四国や九州でもみられる。主に潮下帯に生育する。本邦産コンブ目海藻では最も南まで分布する[2]

形態

黄褐色あるいは暗褐色の皮質葉状体。葉面に波状のしわや白色斑があり、縁辺全縁、鋸歯状突起を有する。茎は短く、葉部は笹の葉形や長卵形など多様。中肋はない。

人間との関わり

名称

伊豆地方で「しわめ」や「とんとんめ」、高知県で「あんどく」と呼ばれている[2]

食用

地域的に食用とされる。伊豆地方ではお味噌汁、とろろ(包丁で切りたたく)など。

出典

  1. ^ a b アントクメ | 海藻・植物 | 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2024年4月22日閲覧。
  2. ^ a b c 神谷充伸(2014)
  3. ^ アントクメ Ecklonia radicosa”. tonysharks.com. 2024年4月22日閲覧。

参考文献

  • 新崎盛敏(2002):原色新海藻検索図鑑.北隆館.205pp.
  • 神谷充伸(2014):ネイチャーウォッチングガイドブック海藻-日本で見られる388種の生態写真+おしば標本-.誠文堂新光社.271pp.



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