アディヤールの戦いとは? わかりやすく解説

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アディヤールの戦い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 20:25 UTC 版)

アディヤールの戦い
戦争第一次カーナティック戦争
年月日1746年10月24日
場所ムガル帝国アディヤール英語版
結果:フランスの勝利
交戦勢力
カルナータカ太守 フランス東インド会社
指導者・指揮官
マフフーズ・ハーン(Mahfuz Khan パラディ大佐(Paradis
戦力
10,000 フランス人200
ほかインド人

アディヤールの戦い(アディヤールのたたかい、英語: Battle of Adyar)、またはアディヤール川の戦い(アディヤールかわのたたかい、: Battle of Adyar River)、セント・ソームの戦い(セント・ソームのたたかい、: Battle of St. ThomeまたはThom)は第一次カーナティック戦争中の1746年10月24日におきた戦闘[1]。戦闘はフランス東インド会社カルナータカ太守の間、セント・ジョージ要塞をめぐって行われた[2]

背景

フランス軍はイギリス東インド会社からセント・ジョージ要塞を奪取した。イギリスと同盟したカルナータカ太守アンワールッディーン・ハーンは要塞を奪回すべく息子のマフフーズ・ハーン(Mahfuz Khan)率いる軍勢をマドラスに派遣した。しかし、彼は軍勢1万を率いながらフランス軍に散らされ、南への移動を余儀なくされた。彼はサン・ソメ英語版を奪取、10月22日にアディヤール川英語版北岸に陣取ってフランスがポンディシェリーから援軍を派遣することを阻止しようとした。

経過

パラディ大佐(Paradis)率いるフランス人200人とフランスの訓練を受けたインド軍はポンディシェリーから出発、クイブル島英語版を通過してアディヤール川南岸に布陣した。マフフーズ・ハーンの軍勢はフランス軍に砲撃したが効果が薄かった。

10月24日、パラディはド・ラ・トゥール(de la Tour)率いる援軍がセント・ジョージ要塞から派遣された、という報せを受けた。パラディはアディヤール川を渡ってマフフーズ・ハーン軍の後背を攻撃しようとした。彼は規律を保った砲撃と銃剣突撃でマフフーズ・ハーンの軍勢を破り、マフフーズ・ハーン軍は逃走した。ド・ラ・トゥールの援軍は後に到着したが、戦闘には間に合わなかった。戦闘はフランスがセント・ジョージ要塞の支配を継続する、という結果に終わった[3]

脚注

  1. ^ Hoover, James W. (1993). The origins of the Sepoy Military System: 1498-1770. University of Wisconsin--Madison. pp. 56 
  2. ^ Naravane, M.S. (2014). Battles of the Honorourable East India Company. A.P.H. Publishing Corporation. pp. 153. ISBN 9788131300343 
  3. ^ Muthiah, S (2012年11月25日). “Madras Miscellany: The Battle of the Adyar”. The Hindu. http://www.thehindu.com/news/cities/chennai/chen-arts/chen-history-and-culture/madras-miscellany-the-battle-of-the-adyar/article4130267.ece 2014年12月11日閲覧。 



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