アスカロン (剣)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 13:59 UTC 版)
アスカロン (Ascalon, Askalon)[注 1] は、竜退治の伝説で知られるイングランドの守護聖人聖ジョージの剣である。
注釈
- ^ 『キリスト教圏の七勇士の有名な歴史』では基本的に Ascalon の綴りが用いられているが、版によっては一部の箇所のみ Askalon の綴りがみられる。
- ^ Bažant (2015) によると、6世紀から11世紀にかけてはもっぱら槍で戦う姿が描かれているが、12世紀以降は剣が槍に取って代わられることが増え、15世紀以降は頻繁に剣が槍のそばにみられるようになったという。これはギリシア神話の「鎌剣ハルペーを手に怪物ケートスと戦う(また同時代にベレロポーンに代わり天馬ペーガソスに乗せられるようになった)ペルセウス」のイメージと互いに影響し合う形で発展したのではないかと指摘する (Bažant (2015), pp. 196–197)。
- ^ Fellows (2019) 版ではリディア鋼 (Lidian steele) となっている (p. 267, Notes - 9 - Lidian steele)。
- ^ 『ハンプトンのビーヴェス卿』でも同様に、主人公ビーヴェスの乗馬と佩剣に名前が与えられている(それぞれアルンデル (Arundel) とモーグレイ (Morglay))[8]。また『キリスト教圏の七勇士の有名な歴史』でオレンジの木に救われたように、『ハンプトンのビーヴェス卿』でも癒しの力を持った泉に助けられるという。
出典
- ^ a b Bažant 2015, pp. 196–197.
- ^ ヤコブス・デ・ウォラギネ『黄金伝説 2』平凡社〈平凡社ライブラリー〉、2006年。ISBN 978-4582765786。「聖ゲオルギウス」の章。
- ^ Johnson 1861, pp. 7–8第1章
- ^ Johnson 1861, pp. 12–13第2章
- ^ Johnson 1861, pp. 14–15第2章
- ^ 『サムエル記下_(口語訳)』。ウィキソースより閲覧。
- ^ Fellows 2019, p. 267, Notes - 9 - Ascalon.
- ^ a b Fellows 2019, p. 267, Notes - 9 - Bayard.
- ^ Percy 1765, p. 306"St. George for England, The Second Part", 395-398行目および脚注
- ^ Mee, Arthur; Thompson, Holland; Finley, John H., eds. The Book of Knowledge : The Children's Encyclopedia. 3. New York : The Grolier Society ; London : The Educational Book Co. (Book of Knowledge) p. 978. "St George and the Dragon"
- ^ Collins, Michael (2018). St George and the Dragons: The Making of English Identity. Fonthill Media p. 385.
- 1 アスカロン (剣)とは
- 2 アスカロン (剣)の概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
- アスカロン_(剣)のページへのリンク