もう半分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/08 11:35 UTC 版)
落語の演目『もう半分』は、舞台を都市部に移した形で、六部殺しと似た流れになっている。夫婦で営む江戸の居酒屋に、老爺の客がやって来た。老爺は半杯ずつ注文してちびちびと飲み、金包みを置き忘れて帰って行った。夫婦が中を確かめると、貧しい身なりに不釣合いな大金が入っている。しばらくすると老爺が慌てて引き返し、娘を売って作った大事な金だから返してくれと泣きついた。しかし、夫婦は知らぬ存ぜぬを通して追い出した。老爺は川へ身投げして死んだ。その後、奪った金を元手に店は繁盛し、夫婦には子供も生まれた。だが、子供は生まれながらに老爺のような不気味な顔で、しかも何かに怯えたように乳母が次々と辞めていく。不審に思った亭主が確かめると、子供は夜中に起き出して行灯の油を舐めている。「おのれ迷ったか!」と亭主が声を掛けると、子供は振り返って油皿を差し出し「もう半分」。
※この「もう半分」の解説は、「六部殺し」の解説の一部です。
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