人を選ぶ
「人を選ぶ」とは、主に作品を評する場面において「万人受けはしない」「好き嫌いが分かれる」「誰にでも薦められるわけではないが、良さが分かる人には高く評価され得る」といった意味を込めて用いられる言い回しである。
たいていの場合、「観る人を選ぶ」「読む人を選ぶ」「聴く人を選ぶ」あるいは「プレイする人を選ぶ」のように、作品の鑑賞方法を示す動詞を伴う言い方で用いられる。
「人を選ぶ」作品には、たいてい何らかの「とっつきにくさ」がある。たとえば、難解である、衒学的である、偏執的である、あまりにも長大である、高度な専門知識を前提とする、あるいは、慣れるまでに多大な時間がかかる、といった要素が難点となり、作品に気軽に接することを拒む。
「人を選ぶ」という評価は、必ずしも低評価を意味する限らない。むしろ「一部の人に高く評価される」という意味を暗に含むといえる。是非が極端に分かれるわけである。
作品を評価する表現としての「人を選ぶ」以外にも、単に「人選」を指す意味で「人を選ぶ」と表現する場合はもちろんあり得る。
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