にしじまばくなんとは? わかりやすく解説

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西島麦南

読み方:にしじま ばくなん

俳人本名九州男明治28年熊本生。武者小路実篤の「新しき村」に賛同大正11年まで建設に従う。戦後岩波書店勤務俳句飯田蛇笏師事。『キラゝ』に投句、のち『雲母同人現代俳句協会会員著書に『金剛纂』『人音』がある。昭和56年1981)歿、86才。

西島麦南

西島麦南の俳句

あきつとぶひかり薄れつ夕鳴子
あさあさと日の漣や蝌蚪の水
あたゝかき雨夜の雛を納めけり
いざよひの薄雲情あるごとく
しづかなる男の怒り扇置く
しろじろと洗ひざらしぬ夏の足袋
そくばくの余命を惜しみ寒灸
ちぬ釣に虹立つ涛のしづまりぬ
つゆくさの瑠璃はみこぼす耕馬かな
とり出でて花散る黐に蚊帳を干す
ひたひたと担ひこぼしぬ寒の水
よみかきの灯ともす?のなごりかな
ユッカ咲く庭芝広く刈られけり
一壺酒に仲秋無月なるもよし
乞食に似て面白しあきの風
五月の日眩しとなみだ溢るるか
人に似てかなしき猿を回しけり
人影す堆の初霜あたたかに
今年藁みどりほのかに新娶り
仲秋や母に明るき仏の灯
余花の蝶しばらく波にあそびけり
佝僂の子の帯うつくしき手毬かな
働かぬ手にいただくや雑煮箸
冬の蝶睦む影なくしづみけり
冬の蠅やがてはとづる眼もて追ふ
初山のけふも人焼く遠けむり
卯月野のほとけの親にあひに来し
向日葵の秋日の蕊となりにけり
咲きのぼる秋暑の胡麻に烏蝶
地に落ちて柿栗青し土用東風
夏風や昼寝さめたる刺青師
夕ごころはなやぎ迎ふ二星かな
夕霧や地にしづまりし麦の種
夕風にしはぶき拾ふ落穂かな
大いなる春の火桶にもたれけり
寒凪の落木もろく踏まれけり
寒卵産む鶏孤つ飼はれけり
寒灯や身に古る月日あきらかに
寒見舞したたむ墨のかんばしき
寒釣りの莨火ともす孤影かな
少女倚る幹かゞやかに百日紅
山の墓香煙雲のごとき秋
山廬忌の秋は竹伐るこだまより
山深く睦月の仏送りけり
山茶花の日和に翳のあるごとく
山風にもまるゝ影や鳥おどし
待宵の四山霧ふかき外厠
掃きとりて花屑かろき秋うちは
新涼の剃刀触るゝ頬たかく
既知未知の人生燈火親しけれ
 


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