お化けの正体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 16:28 UTC 版)
旦那はお化けの正体を「質に取った品物の気」であろうと推測する。 というのも、蔵に眠っている質物のほとんどが、長屋のかみさん連中が亭主の酒代や御飯のおかず代など普段の生活費を切り詰め、苦心惨憺してためたへそくりで買ったもの。 それをわずかな金のために質入れして請け出せないか運悪く流してしまえば、やはり恨みが質屋へ向くのはやむを得ないからである。 (ここで長屋の女性が、苦労して買った帯を質に入れ、都合がつかず質流れにしてしまい「憎いはあの質屋」という念がこもったまま死ぬ、というたとえ話を、旦那が番頭に延々と聞かせる)
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