『アモス書』との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/29 14:56 UTC 版)
『オバデヤ書』18節について、『アモス書』9章12節との関係をめぐる議論がある。「エサウの家(=エドム人)には、生き残る者がいなくなる」(オバ18)とする『オバデヤ書』に対して、『アモス書』の上掲箇所では「エドムの生き残りの者」がイスラエルにその所有として与えられるとされる。学者によっては、『アモス書』の言及は象徴的なもので、イスラエルのかつての敵すべてを意味しており、文字通りのエドム人を指しているわけではないとする。『使徒行伝』15:17での『アモス書』への言及は、この考えの延長線上に位置づけられる。ここでエドムは神に従った異邦人の残りのものを象徴的に指している。フレデリック・A・タトフォードは『エドムの滅びの預言者』(Prophet of Edom's Doom)で、オバデヤの預言は今日完全に成就した、自らをエドム人であるとする人は誰もいないのだから、と主張さえしている。
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