鑣

デジタル大辞泉

くつ‐わ【^×轡／^×銜／^×鑣】

読み方：くつわ

１ 《口輪の意》手綱(たづな)をつけるため、馬の口にかませる金具。くつばみ。くくみ。「—をとる」

２ 手綱。

３ 紋所の名。円形の中に十字を置く。轡の鏡の部分の形をかたどったもの。

４ 遊女屋。また、遊女屋の亭主。忘八(ぼうはち)。

「女郎は浮気らしく見えて心の賢きが上物、と—の又市が申せし」〈浮・一代男・六〉

轡の紋所

轡の紋所の一つ「万字轡」

轡(1)

轡(1)

くつ‐ばみ【^×轡^×銜／^×鑣】

読み方：くつばみ

《「口食(くちばみ)」の意》「くつわ1」に同じ。

「—をならべて十万余騎」〈平家・七〉

くくみ【^×銜み／^×鑣】

読み方：くくみ

１ 口にふくむこと。くぐもること。「—声(ごえ)」

２ 刀の柄(つか)や鞘(さや)を金・銀などの薄板で包んだもの。

３ 轡(くつわ)。〈和名抄〉