Z言語 Z言語の概要

Z言語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 07:30 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
  • コンピュータプログラムの簡明な仕様の記述。
  • 意図するプログラムの振る舞いの証明の形式化。

Zは、もともとは1977年に Jean-Raymond Abrial により Steve Schuman とバートランド・メイヤーの支援を得て開発された[1]。 Zの開発は、オクスフォード大学のプログラミング研究グループでさらに続けられた。 Abrial は、1980年前半にこの研究グループで開発作業を行った。

Zは、公理的集合論ラムダ計算一階述語論理で使われる標準的な数学的記法に基づいている。 Zで記述されたあらゆる式は型づけられており、それにより素朴集合論パラドックスのいくつかを回避する。 Zは標準化されたカタログを含む。 このカタログは数学的ツールキットと呼ばれる。 このツールキットは、一般的に使われる数学的な関数と述語から構成される。

Zは多くの非ASCIIシンボルを使っているが、Zの仕様ではZで使うシンボルをASCIIあるいはLaTeXで表現する方法の提案を含んでいる。

Zを初めて学ぶ人にとって有用な文献として次の資料がある。

Zは、IBM CICS プロジェクトで使われた。

標準

ISO (国際標準化機構) は2002年にZの標準化作業を完了した。 この仕様の題名は Information Technology – Z Formal Specification Notation – Syntax, Type System and Semantics ISO/IEC 13568:2002 である。 ISOから直接に取得し閲覧することができる。

13568_2002.zip、1 MB PDF、196 頁

関連項目

外部リンク

この記事は2008年11月1日までGFDLバージョン1.3以降の再ライセンス規約に基づいていたFree On-line Dictionary of Computingにある項目の資料が元になっている。


  1. ^ Jean-Raymond Abrial, Stephen A. Schuman and Bertrand Meyer A Specification Language, in On the Construction of Programs, Cambridge University Press, eds. R. McNaughten and R.C. McKeag, 1980 (Zの初期のバージョンを記述)


「Z言語」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Z言語」の関連用語

Z言語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Z言語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのZ言語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS