M75 (天体) M75 (天体)の概要

M75 (天体)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:25 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
M75
Messier 75
球状星団 M75
仮符号・別名 NGC 6864[1]
星座 いて座
見かけの等級 (mv) 8.26[1]
視直径 2.207' × 1.942'[2]
分類 球状星団[1]
発見
発見日 1780年8月27日[3]
発見者 ピエール・メシャン[2]
発見方法 望遠鏡による観測
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α)  20h 06m 04.841s[1]
赤緯 (Dec, δ) −21° 55′ 20.14″[1]
赤方偏移 -0.000631[1]
視線速度 (Rv) -189.3 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 3.63 ミリ秒/年[1]
赤緯: -0.22 ミリ秒/年[1]
距離 67,500 光年[2](約20.7kpc)
M75の位置
物理的性質
直径 約110 光年[2]
他のカタログでの名称
Mel 228
Template (ノート 解説) ■Project

概要

球状星団としては最も密度が高い部類に入る[2]。銀河系内のメシエ天体としては最も遠くにあり、銀河系中心部よりも遙か遠くに位置する。集中度が高いので、大きさのわりには明るく見える。

条件が良いときは双眼鏡でも丸くぼんやりと見える。暗い割にははっきりしており、口径10cmの望遠鏡で丸く光っている様子が分かる。しかし、まだ星には分解できない。口径20cmの望遠鏡でぶつぶつとした様子が分かり、球状星団らしくなってくる。口径40cmでもぶつぶつした様子しかわからず、星には分離できない。

観測史

1780年8月27日にピエール・メシャンによって発見された。メシャンは「星のない星雲」としたが、同年10月にメシエは「星雲を交えた微星の集合」と記している[3]ウィリアム・ハーシェルは「肉眼で見えないが、ファインダーに映る。M3の小型版のようで、星に分解され、青白く見える」と記した[3]ウィリアム・ヘンリー・スミスは「きらきらと輝く数個の星に混じって、澄んだ白い光塊」とした[3]


  1. ^ a b c d e f g h i j SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME M75. 2016年3月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2007年9月2日). “Messier Object 75”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。
  3. ^ a b c d Hartmut Frommert, Christine Kronberg (2005年10月21日). “Messier 75 Observations and Descriptions”. SEDS. 2016年3月5日閲覧。


「M75 (天体)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「M75 (天体)」の関連用語

M75 (天体)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



M75 (天体)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのM75 (天体) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS