APK (ファイル形式) 概要

APK (ファイル形式)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/28 05:20 UTC 版)

概要

APKファイルは、UbuntuDebianなどのオペレーティングシステムで使われるDEBファイルや、Windowsのインストーラーで使われるMSIファイルと特徴が似ている。 APKファイルを作成するには、Android用に作成したプログラムコンパイルして、その全てを一つのパッケージに統合させる。内部には仮想マシン用の実行可能ファイル、デジタル証明書、マニフェストファイルなどが格納されている。C言語などによるネイティブコードを利用するアプリケーションNDKを用いて開発されたアプリケーション)の場合、プロセッサ (CPU) アーキテクチャごとの共有ライブラリ (.so) も含まれる。その他のファイル形式と同様に、拡張子を「.apk」にしなければいけない点を除き、名前を自由に付けることができる[3][4][5][6]

インストール

APKファイルは、PCにソフトウェアをインストールする操作と同じように、決まった手順でAndroid端末にインストールできる。Google Playキャリア(携帯電話会社)のアプリストアといった正式な頒布元からインストールすることを始めとして、他にも非公式のウェブサイトからダウンロードするか、PCからadb (Android Debug Bridge) コマンドラインツールを用いてUSB経由で転送するなどして、端末に直接インストールする方法もある。ただし、非公式のAPKはアプリストアの審査を受けていないことから、アプリストアで配布されているものと比較して、マルウェアなどの危険なアプリである可能性が高く、利用はユーザーの自己責任となる。

セキュリティ上の理由から、Android既定の設定では、非公式のAPKを直接インストールすることはできない。非公式のAPKを直接インストールするには、Android 4.x - 7.xまでの場合、事前に「設定」→「セキュリティ」→「提供元不明のアプリ」(提供元不明のアプリのインストールを許可する)のトグルスイッチをONにして、インストールを許可するように設定すればよいが、システム全体のセキュリティレベルが低下した状態になるので注意が必要である。Android 8.0以降は、APKのダウンロードおよびインストールに使用するアプリごとにインストールの許可を設定するようになり、また表示される項目名が「不明なアプリのインストール」(この提供元のアプリを許可)に変更された。ホーム画面からアプリアイコン長押し→「アプリ情報」→「不明なアプリのインストール」または「設定」→「アプリ」→「アプリ情報」→「不明なアプリのインストール」において、「この提供元のアプリを許可」のトグルスイッチをONにする。







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