離散対数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 06:40 UTC 版)
アルゴリズム
群 における離散対数 を計算する効率の良いアルゴリズムは知られていない。 ナイーブなアルゴリズムとしては、 の1乗、2乗、3乗、…を順に計算し、 求める が得られるまで続ける方法がある。 このアルゴリズムは の位数について線形な、すなわち要素の桁数(特に、何ビットか)について指数的な実行時間を要し、 巨大な に対して実用的でない。
より高度なアルゴリズムも知られており、代表的なものを以下に挙げる。 整数の因数分解アルゴリズムと同様のアイディアが多い。 これらは上記のナイーブなアルゴリズムより高速であるものの、多項式時間では計算が終わらない。
- ベビーステップジャイアントステップ
- ポラード・ロー離散対数アルゴリズム
- ポラード・ラムダアルゴリズム(「ボラード・カンガルー・アルゴリズム」とも呼ばれる)
- ポーリヒヘルマンアルゴリズム
- インデックス計算アルゴリズム
- 数体篩法
- 函数体篩法
一方、量子コンピュータ上で動作する効率的な量子アルゴリズムがピーター・ショアによって与えられている。[1]
- ^ Shor, Peter (1997). “Polynomial-Time Algorithms for Prime Factorization and Discrete Logarithms on a Quantum Computer”. SIAM Journal on Computing 26 (5): 1484–1509. arXiv:quant-ph/9508027. doi:10.1137/s0097539795293172. MR1471990.
- ^ 「次世代暗号の解読で世界記録を達成」 情報通信研究機構・プレスリリース 2012年6月18日
離散対数と同じ種類の言葉
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