運賃表示器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 06:49 UTC 版)
表示内容
最低限の機能としては、整理券番号や整理券に記載された駅名と運賃の表示が必要である。また、次の停車駅や運賃区界停留所を同時に表示するケースも多い。
近年では、交通バリアフリー法に関連して次駅(停留所)表示装置などの機能を兼ね備えているケースも多く、表示枠も大きくなっている。
また、一部事業者では「1」を「無券」と表記しているところもあるが、特に都市部の事業者においては料金収納業務自動化の一環として整理券に番号とバーコードを印字しておき、料金徴収時に料金箱内でバーコードを読み取って投入された料金との照合を自動に行う方式を採用するにあたり「1」番区間からの乗車を判別する必要が出てきたことで「無券」を「1」に直した事業者も見受けられる。
一方、従来、始発停留所からの一区間を「無券」・「券なし」・「なし」とし、それより後の区間から「1」、「2」、「3」、…と整理券番号を振っていた事業者においては、「無券」・「券なし」・「なし」であった区間において新たに「0」番の整理券を発行している。(例・井笠バスや神奈川中央交通など)
また運賃が均一区間であっても「0」番の整理券を発行している。(南海バス堺営業所管内)
なお、番号照合業務が運賃収受に付きまとう業務であるが、アラビア数字の「6」と「9」は整理券を提示する角度によっては似た形に見えるので乗務員が判断しづらいために、事業者により次の各種の工夫による方法がとられる事がある。
- 「6」「9」を漢字の「六」「九」の表記とする(例えば下の画像のように「19」を「1九」と表示しているなど)。この場合、「6」だけ(京都市営バスなど)・「9」だけ・「6」「9」共に(函館バスなど)の3通りの方法がとられる。
-
「6」「9」を「六」「九」と表示しているバーコード付き整理券(函館バス)
- 「9」の下に下線を入れた表記とする。
- 「9番」「9バン」と表記する。
- 6番を欠番にして5番から7番に進めるようにする。または9番を欠番にして8番から10番に進めるようにする。
バスでは「6」と「9」は厳然と区別される[注 1]が、鉄道では整理券に乗車駅も印字されることがあり、その場合は「6」と「9」は特に区別されていない。
- ^ 路線バスの場合で、整理券にバーコードが印刷されている時は、特に「6」と「9」は区別されない場合があるが、あえて漢数字表記の「六」「九」を残している場合もある。
- 運賃表示器のページへのリンク