素性文字 概要

素性文字

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/14 01:36 UTC 版)

概要

サンプソンは文字に関する著書『Writing Systems』の第6章[3]を素性体系としてのハングルの分析にあて、ハングルに先行する表音文字が音素のレベルまでを対象にしているのに対し、ハングルは子音も母音も弁別素性の分析をもとに文字が設計されているところに特徴があるとした。

サンプソンによれば、表記体系は以下のように分類される[4]

表記体系  
glottographic  
表音文字    

素性文字

音素文字

音節文字

表語文字    

形態素文字

複数形態素(単語など)にもとづく文字

semasiographic 言語と無関係な絵、標識、数式などによる表記

ハングルが弁別的素性をもとに設計された珍しい文字体系であることは、サンプソン以前に趙元任が述べている[5]

ジョン・デフランシスは素性文字という考えに反対し、ハングルをアルファベットに含めている[6]


  1. ^ この日本語名は李翊燮等(2004) p.48 に見える
  2. ^ Sampson (1985) p.40
  3. ^ 2015年の第2版では8章
  4. ^ Sampson (1985) p.32
  5. ^ チャオ (1980) pp.155-156
  6. ^ DeFrancis (1989) pp.196-198
  7. ^ Sampson (1985) p.123
  8. ^ Daniels (1997) p.370
  9. ^ Daniels (1997)
  10. ^ Kaye (1996) p.743





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