粘板岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/26 01:51 UTC 版)
堆積岩 | |
粘板岩 | |
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学 |
利用
石材として
日本では、古くから良質な粘板岩(または頁岩)を、スレート瓦や塀などの建築材料、硯や砥石などの材料として用いている。
国外でもその防水性・耐久性から屋根・床をふくことに今でも使われている。スペインは世界第一の産出国で、次いでブラジルである。中国の輸出も増えている。イギリス・ベルギー・ドイツ・フランス・イタリアで、他に米国で産出し使われてきた。欧州では19世紀後半から20世紀初頭にスレートブームと呼ばれる流行があった。また18世紀から19世紀には学校の黒板に利用された。絶縁性に優れるためスイッチやモーターなど電気関係に使われた。墓標にもよく使われジョン・F・ケネディの墓標は米国メイン州の石である。
色料として
スレート粉は、類例の乏しい灰色を呈色する顔料として認識されている。含有鉱物の違いにより緑色や紫色を呈するものがある。
参考文献
- 都城秋穂、久城育夫『岩石学II - 岩石の性質と分類』共立出版〈共立全書〉、1975年。ISBN 4-320-00205-9。
- 豊遙秋、青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。ISBN 4-586-31040-5。
脚注
粘板岩と同じ種類の言葉
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