炭素14 炭素14の概要

炭素14

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 06:51 UTC 版)

炭素14
炭素14
概要
名称、記号 放射性炭素,14C
中性子 8
陽子 6
核種情報
天然存在比 1 part per trillion
半減期 5,730 ± 40 years
同位体質量 14.003241 u
スピン角運動量 0+
Beta 0.156476[1] MeV

解説

炭素の内の 0.00000000012 (1.2×10^-10)% を占め、原子核は6個の陽子と8個の中性子からなる(なお、炭素の大部分〈98.9 %〉を占める炭素12は6個の陽子と6個の中性子、1.1 % を占める炭素13は6個の陽子と7個の中性子からなる。)。1940年2月27日マーティン・ケイメン英語版サミュエル・ルーベン英語版によって発見された。

半減期は5,730年でベータ崩壊をして窒素14 (14N) になる。

生成

炭素14は対流圏上部から成層圏で、窒素原子 (N) に熱中性子 (n) が吸収されることによって生成される。宇宙線が大気に入射するとさまざまな反応が起こり、その中には中性子を生成するものもある。生成した中性子と窒素原子から以下の反応によって炭素14が生成する。

最も炭素14の生成量が多いのは高緯度地域の高度3万から5万フィート(約9000から約1万5000メートル)である。


  1. ^ A.H Waptstra, G. Audi, and C. Thibault (2003年11月18日). “AME atomic mass evaluation 2003”. 2004年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年6月3日閲覧。
  2. ^ "宇宙線起源核種および安定同位体分析による太陽活動・宇宙線・気候変動についての研究" (PDF). 東京大学宇宙線研究所. 2010年12月17日. 2022年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ (PDF)。2023年3月12日閲覧
  3. ^ 冷戦が残した年代決定法〜日経サイエンス2006年3月号より”. 日経サイエンス. 2019年9月26日閲覧。


「炭素14」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「炭素14」の関連用語

炭素14のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



炭素14のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの炭素14 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS