火鉢 産地

火鉢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 01:30 UTC 版)

産地

火鉢は、日本各地で生産されていたが、第二次世界大戦直後には信楽焼が火鉢の生産数の大半を占めた。信楽町では、1949年には火鉢の生産量がピークに達し、300軒の窯元が年間2億円の売り上げを記録していたが、次第に火鉢が家庭に行き渡ったこと[4]やエネルギー源が石油やガスへと切り替わったことから生産量は激減した。

古典的な語彙など

  • 火舎・火屋(ほや・かしゃ)は古くは脚の付いた火鉢や香炉をさした。正倉院には最古の現存の火鉢とされる「大理石製三脚付火舎」が収蔵される。一説には香炉を兼ねたものという。
  • 枕草子には火桶と炭櫃の語が現れる。炭櫃(すびつ)は角火鉢で、方形で脚付きの物や備え付けの大火鉢を指した。一説には炉や囲炉裏の意ともいわれる。火桶(ひおけ)は木製の火鉢。本来は桶の意から円形だが、平安時代には方形のものも火桶と呼称した例もある。また火櫃(ひびつ)は木製の角火鉢。炭櫃で火桶である物ともいえる。
  • 冬の季語。

Hibachi

北アメリカではバーベキュー用の鉄板のグリルを「Hibachi」と称する。七輪と火鉢を混同したのが原因と見られる[5]。Hibachi Restaurantとはシェフが鉄板焼きのグリルの前で様々なパフォーマンスをして客を楽しませながら食事を提供する鉄板焼きショーの店である。

脚注

関連項目

火鉢の類例
火鉢で使用されるもの

注釈

  1. ^ https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/page/0000159532.html 京都市消防局:昭和48年3月27日 東山区方広寺大仏殿炎上(写真提供:京都新聞社)

出典

  1. ^ 広辞苑第5版
  2. ^ a b c 手さげ火鉢 横須賀市教育研究所
  3. ^ 「いろり座卓使用時の一酸化炭素中毒に注意!」国民生活センター
  4. ^ 「信楽焼二割安 生産も昨年の約七割」『日本経済新聞』昭和25年12月8日3面
  5. ^ 英語の「Hibachi」は火鉢じゃなかった exciteニュース 2005年6月2日


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