江梨子 江梨子の概要

江梨子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 06:59 UTC 版)

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江梨子
橋幸夫シングル
初出アルバム『橋幸夫傑作集第4集(LV249)』
B面 初恋の湖
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(VS-617)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作・編曲)
橋幸夫 シングル 年表
花の兄弟
(1961年12月15日)
江梨子
(1962年)
悲恋の若武者
(1962年2月5日)
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概要

  • 潮来笠でデビューした橋幸夫は、作詞佐伯孝夫/作曲吉田正で、股旅物や「南海の美少年」に代表される時代歌謡を多く歌ってきたが、1961年10月「吉田正リサイタル」で学生服姿で登壇し歌った[1]のが、この「江梨子」である。これまでのイキな着流し姿から一変した学生服姿であった。
  • 作詞、作曲は従来通り佐伯孝夫、吉田正で橋の両恩師に変わりはない。リサイタルから2ヶ月後にリリースとなったが、発売されているのはスタジオ録音である。
  • リサイタルの音源も、レコード化(後CD化)され、現存している。現在も『吉田メロディーのすべて』 Disc4(2010/5 VICL-63624)に収録され、聞くことができる。
  • この曲の宣伝には、新聞の尋ね人欄が使われ「えり子さん、大至急連絡乞う」と掲載され、連絡のあった人に、「今度、橋が『江梨子』という新曲を出す」とPRした[2]
  • レコードセールスは80万枚に達し[3]、この曲の大ヒットで、橋は、股旅・時代物と現代物という二つの路線を確立するが、青春歌謡という後の「御三家時代(橋・舟木一夫西郷輝彦)」や「四天王(御三家+三田明)時代」を創出した点で昭和歌謡史に残る曲となった。ただ、イキな着流しで股旅・時代歌謡を歌ってきた橋が、学生服姿で現代歌謡を歌うことに「ビクター関係者には少なからず反対者もいた」[4]。またいきなり青春歌謡への転換で、「あの当時、橋君が(歌唱で)迷った」と吉田は後日述べている[5]
  • 学生服姿の舟木一夫が「高校三年生」で登場するのは、橋の学生服登壇から1年半後の1963年6月である。
  • c/wは雪村いずみの「初恋の湖」

収録曲

  1. 江梨子
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 初恋の湖(雪村いずみ)
    作詞:佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム

  • 『橋幸夫<BEST ONE>』1996/10(VICL-816)
  • 『橋幸夫全曲集』1999/10(VICL-60474)
  • 『橋幸夫が選んだ橋幸夫ベスト40曲』[2CD]2000/10(VICL-60641~2)自選ベスト
  • 『橋幸夫全曲集』2001/10(VICL-60812)
  • 『橋幸夫全曲集』2003/11(VICL-61251)
  • 『橋幸夫ベスト~盆ダンス~』2005/11(VICL-61820)

.....他

カバー

  • 五木ひろし(『哀愁の吉田メロディを歌う』)
  • 森進一(『再会』収録)
  • 山内惠介(『君に唄う~山内惠介・哀愁名曲選~』)
  • 橋幸夫「江梨子2010(アコースティックアレンジ)」(50周年記念アルバム「『道程(みちのり)』)

  1. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 31頁
  2. ^ 前掲書 前掲頁
  3. ^ 『別冊近代映画』1965年9月臨時号 通巻152号 115頁
  4. ^ 『別冊近代映画』1966年4月臨時増刊号 22巻第7号(通巻281号) 129頁
  5. ^ ビクターエンタテインメント『吉田正大全集~1948-1997』1997/9 解説書20頁
  6. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 283頁
  7. ^ 藤井淑禎著『御三家歌謡映画の黄金時代:橋・舟木・西郷の「青春」と「あの頃」の日本』ISBN 4-582-85117-7 平凡社(東京)2001/11 186-189頁


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