工業高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 08:54 UTC 版)
資格
工業高校は資格の取得に力を入れていることが多い。
最も取得者が多いのは危険物取扱者の乙種第四類である。これは化学・材料系の学科のみならず、一見関係なさそうな情報技術系の学科の生徒でも取る人が多い。乙四が人気の理由としては取得難易度がそれほど高くなく、その割に卒業後の使い道が多いことが挙げられる。さらに化学・材料系の学科だと乙四を取得した後に乙種の他の類や甲種の取得を目指す者も多い。
他に人気が高い資格としては電気系の学科なら第二種電気工事士や第三種電気主任技術者(電験)、第二級工事担任者など、情報技術系の学科ならITパスポートや基本情報技術者など、建築・土木系の学科なら測量士補など、自動車系の学科なら三級自動車整備士が挙げられる。この中でも特に電験三種、基本情報、測量士補は高校生にとっては難関国家資格であることで知られており、在学中に取得すると新聞に氏名が掲載されることもある。また、建築・土木系の学科だと卒業後に二級建築士国家試験の受験資格が得られる。
このためかジュニアマイスター顕彰制度があり、取得した資格に応じて得点が加算され、一定以上になると表彰される。一般的に取得難易度が高い資格ほど得点が大きくなる傾向がある。
工業高校の生徒に人気の高い資格の例を以下に示す。
- 化学系
- 電気・建設系
- 設備系
- 通信系
- 情報処理系
- 情報処理技術者試験
- ウェブデザイン技能士
- 知的財産管理技能士
- 情報技術検定(全工協主催)
- パソコン利用技術検定(全工協主催)
- 情報検定(J検)
- ICTプロフィシエンシー検定試験(P検)
- C言語プログラミング能力認定試験
- 情報処理技術者能力認定試験
- Microsoft Office Specialist
- デザイン系
- その他
注釈
- ^ 通常は各種工具と機材を自腹で揃えて参考書や動画を見ながら練習するか、有料の講習会を受講する。
- ^ 宮城県立高等学校学区制度などを参照。
- ^ 全校生徒全員男子の公立工業高校も存在。
出典
- ^ 東京都教育委員会. “都立工業高等学校の名称変更について|東京都教育委員会ホームページ”. 東京都教育委員会ホームページ. 2022年8月5日閲覧。
- ^ UNESCO (2008年). “Japan ISCED mapping”. 2015年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e 工業高校って必要ですか? - NHK
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