山ヶ野金山 地質

山ヶ野金山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/16 14:36 UTC 版)

地質

山ヶ野金山は北薩火山群のひとつである国見岳の南西麓に位置する。四万十層群と呼ばれる地層を基盤とし、主として安山岩からなる火山噴出物や永野層と呼ばれる湖底堆積物の地層が積み重なっている。鉱脈は主として中新世に噴出した大良火山岩と呼ばれる安山岩の中に膜状あるいは線状の形で含まれている。鉱脈は東西方向に多数走っており、最大のものは長さ1800メートルに及ぶ。岩石の割れ目を高温の地下水が通過する際に溶解しているシリカや金属を析出させ、長い時間をかけて鉱脈が形成された熱水鉱床である。[5]

参考文献

  • 浦島幸世 『かごしま文庫10 金山 - 鹿児島は日本一』 春苑堂出版、1993年、ISBN 4-915093-15-8
  • 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之41』 1843年
  • 横川町郷土誌編纂委員会編 『横川町郷土誌』 横川町長羽田哲、1991年
  • 吉田陞 『山ヶ野金山物語』 高城書房、1997年、ISBN 4-924752-68-1

  1. ^ 『角川日本地名大辞典46鹿児島県』角川書店、3月8日 昭和58、821頁。 
  2. ^ 永野金山ものがたり”. 広報さつま. 2023年10月31日閲覧。
  3. ^ 藤本箕山 『色道大鑑』 1678年
  4. ^ 甲斐保之 「天降川の川筋直しを考える」 志學館大学生涯学習センター編 『隼人学』 南方新社、2004年、ISBN 4-86124-021-2
  5. ^ 松本達郎ほか 『日本地方地質誌 九州地方』 朝倉書店、1973年


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