家庭裁判所調査官
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研修機関
家庭裁判所調査官の養成、研修、研究等を行う機関として、埼玉県和光市に裁判所職員総合研修所が設置されている。かつては、東京都北区西が丘に家庭裁判所調査官研修所が設置されていたが、2004年(平成16年)4月1日に裁判所書記官研修所と統合されて、現在の地に移転している。
不祥事
2018年(平成30年)、東京家庭裁判所での勤務中に未成年男性の調査を担当した家庭裁判所調査官が、大阪家庭裁判所への異動後に男性のプライバシーを侵害する論文を執筆した事件について、東京高等裁判所が裁判所の責任を認め、国に30万円の支払いを命じた。[1]しかしその後、 元少年が元調査官らに賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第二小法廷(岡村和美裁判長)は、プライバシー侵害を認めた二審・東京高裁判決を破棄し、元少年の訴えを退けた。
家庭裁判所調査官を題材とした作品
- 毛利甚八原作 魚戸おさむ画の漫画『家栽の人』 - 家庭裁判所の裁判官を主人公とし、その部下として家庭裁判所調査官が登場する。
- NHK月曜ドラマシリーズ 『少年たち』
- 伊坂幸太郎 『チルドレン』 - 全編を通して登場する人物が家庭裁判所調査官、またはそれを目指す学生。
- 柚月裕子 『あしたの君へ』 家庭裁判所調査官補の物語。
- あまねかずみ作の漫画『わたしは調査官』 - 作者の別作「こちら椿産婦人科」のスピンオフ作品。本作の主人公(「こちら~」の主人公椿万作の従妹)が家庭裁判所調査官補として研修中という設定である。一巻完結。
- 家裁調査官・山ノ坊晃〜紛争解決100%の男! - テレビ朝日系で2016・2017年に計2回放送された2時間サスペンスドラマ。家庭裁判所の調査官を主人公とし、その上司として家庭裁判所判事が登場する。
脚注
出典
- ^ “論文でプライバシー侵害 家裁調査官、国に賠償命令” (日本語). 日本経済新聞 電子版 2018年10月3日閲覧。
家庭裁判所調査官と同じ種類の言葉
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