吉野直子 吉野直子の概要

吉野直子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/12 15:02 UTC 版)

吉野 直子
生誕 (1967-12-10) 1967年12月10日(55歳)
イギリスロンドン
ジャンル クラシック音楽
職業 ハープ奏者
担当楽器 ハープ
公式サイト www.naokoyoshino.com

来歴

父はクレディスイス信託銀行社長だった吉野信次(1929- )。父の任地ロンドンで生まれる。母はハープ奏者吉野篤子。母の兄は歴史考証家の平井聖[1]。父の転勤に従い、米国にあり、6歳からロサンゼルススーザン・マクドナルド英語版にハープを学び始める。1981年に第1回ローマ国際ハープ・コンクールで第2位に入賞、1985年には第9回イスラエル国際ハープ・コンクール英語版に参加者中最年少の17歳で優勝し、一躍その名を知られる。同年、アリオン賞受賞。

1987年には初のCD『アラベスク』を発売、人気が高まる。同年、村松賞受賞、88年、芸術祭賞受賞。89年、モービル音楽賞奨励賞、1991年、芸術選奨新人賞受賞。

国際基督教大学で美術史を専攻した。音楽大学に進まなかったのは、日本の音楽大学に進学することに違和感があり、自分は普通の人という感覚だったため[2]

これまで共演したのは、指揮者ではズービン・メータジュゼッペ・シノーポリニコラウス・アーノンクール小澤征爾秋山和慶ヴォルフガング・サヴァリッシュ等。また室内楽では、ヴィオラの今井信子、フルートのジャン=ピエール・ランパルウォルフガング・シュルツ工藤重典佐久間由美子等と共演。また、ルツェルン祝祭管弦楽団サイトウ・キネン・オーケストラなど臨時編成オーケストラにもしばしば招かれ、2007年のルツェルン音楽祭ではクラウディオ・アバド指揮のもとマーラー交響曲第3番ニ短調のハープパートを受け持った。

ディスク

  • 「アラベスク-ハープ・リサイタル」ソニー、1987
  • 「ハープのためのソナタ集」ソニー、1989
  • 「フルートとハープのデュオ」ソニー、1990
  • 「バッハ・アルバム」ソニー、1992
  • 「ハープのための協奏曲集」ソニー、1993
  • 武満徹 そして、それが風であることを知った」フィリップス、1994
  • 「モーツァルト フルートとハープのための協奏曲」テルデック、1995
  • 「INSOMNIA(眠れない夜)」フィリップス、1996
  • 「グレイス-パッヘルベルのカノン・バロック作品集」フィリップス、1998
  • 「月の光、シシリエンヌ・バリエ-ハープ・リサイタル」フィリップス、2000
  • 「ベスト・オブ・ベスト」ユニバーサルクラシック、2003
  • 細川俊夫作品集 音宇宙(9)」フォンテック、2004

  1. ^ 『人事興信録』1995、吉野信次の項。
  2. ^ 吉野直子インタビュー


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