割元 割元の概要

割元

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/06 00:49 UTC 版)

概要

割元の身分士分に準じており、郷士としての家格を付与されている者も多く、藩によっては扶持を与えられていることもあった。立場としては代官郡代庄屋の中間の立場であり、数ケ村から数十ケ村を一括支配し、年貢や諸役などの割り振り、指令などを行った[1]

割元の職位は世襲によって受け継がれることもあれば、有力庄屋同士の互選(入れ札)で選ばれることもあり、地方によって異なっていた。

地域によっては異なる職名で呼ばれていることもあり、「大庄屋」「割本」「十村」「割元総代」「割元名主」「割元庄屋」「割庄屋」などと呼ばれた[2]

職名の地域差については、次のとおり

十村…主に加賀藩領内

割庄屋…主に広島藩領内

割元名主…主に東日本。村の長を「名主」と呼ぶ地域では、この職名が多かった。

大庄屋…主に西日本。村の長を「庄屋」と呼ぶ地域では、この職名が多かった。

関連人物

犬養毅…庭瀬藩の大庄屋の家柄

中岡慎太郎…父が土佐藩の大庄屋

・西田幾多郎…加賀藩の十村の家柄

脚注


  1. ^ 『広辞苑』岩波出版、1983年、2584頁
  2. ^ 『近世後期小藩領の支配構造に関する比較史的研究』関西大学文学部、2014年、68頁


「割元」の続きの解説一覧




割元と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「割元」の関連用語

割元のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



割元のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの割元 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS