共通結合機構 共通結合機構の概要

共通結合機構

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/12 04:12 UTC 版)

共通結合機構。右側がACBM(タイプ1)、左側がPCBM
パッシブ共通結合機構が見えるHTV(画面中央やや下)

共通結合機構は、アクティブ共通結合機構 (ACBM) とパッシブ共通結合機構 (PCBM) の2つで構成されている[1][2]。CBMは、モータ駆動式の16本のボルトで構造結合され、巨大なOリングで気密を保つ。電力、通信、流体ホースをクルーが接続すると結合は完了する。従来のドッキング機構(以下機構と呼称)と比較すると大きな開口部が特徴であり、大型の実験機器などを通せる。ハッチ開口部は51インチ (130cm) である[注釈 1]

(ユニティ打ち上げ時に接続されていたPMAを除き)共通結合機構が初めて使われたのは、国際宇宙ステーションのユニティZ1トラスの接続である。ノード1「ユニティ」と、ノード2「ハーモニー」、ノード3「トランクウィリティー」は、CBMを各6基有している。

日本の無人補給機である宇宙ステーション補給機 (HTV) や、スペースX社のドラゴン1補給船、オービタル・サイエンシズ社のシグナス補給船といった宇宙船の結合にも CBM が使われる。ただし、CBMは自動ドッキング機能は有していないため、結合にはカナダアーム2による接近操作が必要になる。


注釈

  1. ^ The Common Berthing Mechanism (CBM) for International Space Station (PDF)
  2. ^ 共通結合機構 -- JAXA
  1. ^ ちなみにアポロ宇宙船の機構開口部は81cm、ソユーズ宇宙船の機構開口部は80cm。


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