三帖和讃 三帖和讃の概要

三帖和讃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 03:20 UTC 版)

親鸞筆「三帖和讃」(専修寺蔵)[1]

親鸞は、晩年まで加筆、再訂する。真跡本は、完全なものは発見されていない。専修寺蔵の「国宝本」に一部が真跡と認められる限りである。「文明本」[5]など書写本が数多く残る。書写する際に加筆・再訂され、和讃数や順序などが写本により異なる。後に本願寺第八世 蓮如によって「正信念仏偈」とともに「三帖和讃」(文明本)が開版され、門徒の朝夕の勤行に用いられるようになる。

浄土和讃

浄土和讃』(じょうどわさん)1巻は、宝治2年(1248年)頃の著作と言われる。「三帖和讃」の一つ。

118首の和讃からなる。

高僧和讃

高僧和讃』(こうそうわさん)1巻は、『浄土和讃』と同じく宝治2年(1248年)頃の著作と言われる。『浄土高僧和讃』とも言う。「三帖和讃」の一つ。

親鸞が選定した「七高僧」を讃える119首の和讃からなる。

正像末和讃

正像末和讃』(しょうぞうまつわさん)1巻は、正像末法和讃とも言う。正嘉元年(1257年)頃の著作と言われる。「三帖和讃」の一つ。

全部で116首の和讃からなる。

参考文献

関連文献


  1. ^ 「文明本」などでは、「像末五濁ノ世トナリテ 釋迦ノ遺敎カクレシム 彌陀ノ悲願ヒロマリテ 念佛往生サカリナリ」。
  2. ^ 南北朝時代には〜なる…伊藤博之 校注『歎異抄 三帖和讃』P.51より
  3. ^ 名畑應順『親鸞和讃集』P.338より
  4. ^ 三帖和讃 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  5. ^ 文明本…文明5年、蓮如による書写。


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