ロックマンDASHシリーズ 登場キャラクター

ロックマンDASHシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 00:50 UTC 版)

登場キャラクター

ロックと仲間たち

ロック・ヴォルナット(Rock Volnutt)[7]
- 田中真弓
本作の主人公。14歳。14年前に赤ん坊だったロックを古代遺跡の中でバレルが発見し、キャスケット家の一員として生活している。ロールやバレルと共に、遺跡を発掘しお宝を手に入れて生活するディグアウターとして旅をする、ディグアウト(発掘)では実際に遺跡に入るメインダイバーを担当し、ロールのサポートと彼女の開発した様々な武装をもって各地の遺跡を探索している。少年ながらディグアウターとして類稀な才能を発揮。
ロックという名前の由来は、遺跡で彼を拾ったバレルが、孫娘の名前がロールであることから「ロックとロール、ロックンロール」とダジャレで名付けたことを日記に書き残している。
その正体は、古代文明最後の人間「マスター」によって作られた一等粛清官(イレギュラーハンター)「ロックマン・トリッガー」。本来は文明の秩序を乱す「イレギュラー」を抹殺する立場だったが、「人類再生プログラム」によって新しい人類と認めた「デコイ」たちを消去してまで、既に滅んだ古代人を再生させることを憂いた「マスター」からの直々の依頼により、自ら「システム史上最大のイレギュラー」となって文明を管理する“システム”の破壊を目論む。戦いの末、システムの最高位の存在「マザー」の一体であるセラと相討ちとなり、ボロボロになってしまったボディを修復するために初期化し、赤ん坊の状態で永い眠りについていたところをバレルに発見されて「ロック・ヴォルナット」として育てられており、現在に至っている。初期化の影響で記憶(メモリ)を失っているが、古代文字が読めるなど記憶が僅かに影響している描写がある。ヘブン(『DASH2』の終盤にて登場する舞台。「ロックマンDASH2」の項目を参照)にて決着を付けた後は地球に戻れなくなり、ロール達が迎えに来てくれると信じて待つ事となる。
ロール・キャスケット(Roll Casket)
声 - よこざわけい子
本作のヒロイン。ロックのガールフレンド。ディグアウトのナビゲーター。14歳。母親からは愛らしい容姿と不屈のディグアウター魂を、父親からは天才的なメカニックの才能と形見の帽子を受け継いでいる。彼女が幼い頃、両親が「大いなる遺産」を求めて「禁断の地」へ向かったきり行方不明になってしまい、バレルの元に引き取られた後、二人の足跡を探すため、ロックやバレルと共にディグアウターとしての道を歩む。ディグアウトでは遺跡の外からサポートを行うオペレーターを担当。またその卓越したメカニックの腕で、飛空船「フラッター号」の整備・操縦はもちろん、ロックの武器を開発・強化したりすることもできる。
バレルは孫が生まれた時に女の子と知ってオペレーターとして鍛えることをほのめかしており、オペレーターとしての教育をバレルから受けているらしい。
開発には安さよりも性能を重視し、フラッター号改造のため、ロックの断りも得ずに手に入れていた特殊武器やアイテムを売り払っていたり、特殊武器の改造費が異常に高い[8]など、メカに関しては極端に妥協を許さない一面がある。戦いが終わった後も、ロック達を迎えに行く為のロケットの開発にトロンと協同で取り掛かるも、コスト重視のトロンとはソリが合わず難航している。
バレル・キャスケット(Barrel Casket)
声 - 緒方賢一
ロールの祖父。65歳[9]。昔は一流のディグアウターとして活躍しており、「不死身のバレル」の異名をもつ。年齢を重ねた現在は引退し、同じように宝捜しを本業とする人の中では伝説の名前となった。考古学に詳しく知識と経験を活かし、ロックとロールに助言などをする立場をとっている[9]。また、数々の著書も発行している。
データ(Data)
声 - 大谷育江
14年前にロックが発見されたときから常にロックのそばにいる、謎のサル。ロックだけその言葉を理解することが出来る。ロックと共にバレルに引き取られ、以来キャスケット家の一員となる。独特な動きの踊り[10]を常に踊っている。これからの行動に関する助言やライフ・武器エネルギーなどの回復をしたりと、ロールとは別の形でロックの冒険をサポートする。
その正体はロックマン・トリッガーの外部記憶装置。彼のメモリ(記憶)をマザーにスキャンされないよう、マスターの遺伝子コード等の重要なデータの避難先として作られた存在。ロック以外の相手とも通用する言語を用いて普通に会話することが可能[11]。当初はロックの秘密を守るためにそのことを隠していたが、「DASH」の最終決戦の際にカトルオックス島を救う為にロックマン・トリッガー名義の命令を実行し、「DASH2」終盤にロックに全てを明かした。
街やダンジョンの中などロックの行く先々で先回りして単独で移動しており、『DASH2』のエンディングにてロックらがヘブンに取り残された時もデータだけが地球へと帰還していた。ロックの奪還を目指しロケット開発に携わるロールとトロンに助言をしようとしていたが聞き入れられず、ロックのいるヘブンに向かって謝っていた。

空賊ボーン一家

トロン・ボーン(Tron Bonne)
声 - 飯塚雅弓
ボーン一家の長女(二子)。14歳。メカニックの天才でもあり、その腕前はロールと互角。自身の作ったコブンに対しては厳しさと優しさを併せ持って接しており、母性をのぞかせている。とある出会いをきっかけにひそかにロックに恋をしているが、自身のその感情の正体が分からず素直になれないでいる。ロックもその想いに気付いていない。
扇状に広がった独特の髪形をしているが、研究・開発室では髪を下ろしてメガネをかけている。
ボーン一家の財政が常に逼迫しており、ロース一家の一件もあって、ロールとは対照的にメカ開発には性能より開発費用の安さを重視する傾向があるが、その影響で製作したメカには何かしらの弱点が出来てしまう。その為、「DASH2」のエンディングでもロールとはロケット開発を巡って衝突が絶えなかった。
メカニックである彼女だが、自分が開発したメカに搭乗して自ら戦うこともある。外伝作品や他作品への出演の際には、専ら『トロンにコブン』で登場した二足歩行戦車「グスタフ」[12]に搭乗している。
ティーゼル・ボーン(Teisel Bonne)
声 - 玄田哲章
ボーン一家の長男(一子)。29歳。「T・ボーン(ティーボーン)」と呼ばれることもある。一家の作戦指揮を担当している。職業のわりに根は悪い人間ではなく、一家の皆には人望が厚く頼りにされている。性格・外見ともに豪快だが、常に冷静に作戦を練って戦い、敗北後もしっかり反省会をしている等、頭脳派でもある。しかしおっちょこちょいなのが玉にキズであり、そのことで自分の作戦をつぶして一家に迷惑をかけてしまうこともある。ロックに対して、最初は単なる邪魔者という扱いしかしなかったが、何度も戦いを繰り返すうち、ライバルとして意識するようになる。「DASH」終盤ではロックマン・ジュノが島の住人の初期化、すなわち皆殺しを図っている事を知るとロックの支援に回った。また「DASH2」終盤までは敵として立ちふさがるが、最後にはジジと戦うロックを応援した。「DASH2」のエンディングではバレルたちとも和解しており、ロールとトロンのやり取りを見守っている。
熱心なアニメファンでもあり、特に「鋼鉄王子」シリーズが好きらしい。口が達者で口論で負けた事がない。
ボン・ボーン(Bon Bonne)
声 - 大谷育江
ボーン一家の末男(三子)。見た目は大型ロボットだがまだ赤ん坊であり、「バブー」としか口にできないが、ボーン一家にはその言葉の意が通じているようである。実は頭部以外の手足などは追加パーツで、状況に合わせて換装が可能。一家では一番のパワーを誇り、主に戦闘などでその能力を発揮する。飛行船並に巨大なため、ドラッヘの下に吊るした磁石によって吸着され、輸送されるシーンもある。
「DASH2」の終盤では自らゲマインシャフト号の動力となって兄姉たちをサポートし、ロックと戦った。
コブン(Kobun)[13]
声 - 横山智佐
トロンが製作した、ボーン一家の文字通りの「子分」たち。操縦やメンテナンス、調理やアイテム開発、偵察にお使いと、役目は幅広い。それぞれに性格の差があるが、総じて皆おっちょこちょいで忠実、そしてトロンを母の如く慕っている。飲み食いもし、全員そろってカレーが大好き。
トロンが作ったのは40号までの40体であるが、それとは別に青いマークがついた妙な目つきの「41号」が存在している[14]
「トロンにコブン」のラストバトルでは、トロンに変わってコブンの一体を操作して戦う。

古代人の関係者

ロックマン・ジュノ
声 - 石田彰
鋼の冒険心におけるラストボス。カトルオックス島に伝わる「大いなる災い」そのもの。その正体は、「エデン」に属するロボットであり、三等市政官としてデコイ(島民)たちを管理していた存在。
細目で笑みを湛えた青年の顔と、ロボットらしい大きめの体が特徴。頭部さえ無事ならば、別のボディに付け替えることで活動を継続できる。常に敬語で話すが本性は冷酷そのもので、増えすぎた「デコイの処理」を平然と行おうとした。
終盤においてロックと接触したことで目覚めた後、エデンの職員1万人を呼び寄せ、増えすぎた島民の抹殺を行おうとする。それを阻止しようとしたロックを自分より上位の存在である一等粛清官と認識しながらも「邪魔されると自分のキャリアに傷がつく」と、ロックの記憶が無い事を口実に彼を排除すべく襲い掛かる。敗北後は自身のデータをエデンにアップロードし、再び目覚める時を楽しみにしながら爆発四散した。だがデータによって「イレギュラー化の恐れがあるためロックマン・トリッガーによって粛清された」とエデンに報告され、バックアップのデータも消去されてしまった。

  1. ^ 2007年1UP.comのインタビュー記事において「次世代機でロックマン関連作品を作るとしたら何を作りますか?」というインタビュアーの問いに対して、ロックマンシリーズのプロデューサーを務めていた稲船敬二は「もしコスト面を無視するならば、それはロックマンDASH3であり、携わったスタッフの多くもそれを望んでいる」と答えている。
  2. ^ 双葉社 刊『ロックマン パーフェクトメモリーズ』(ISBN 4575163546) p.68
  3. ^ 双葉社 刊『カプよん カプコン4コマコミック Vol.2』(ISBN 4575938548) p.69
  4. ^ カプコンファンクラブ冊子『CFC STYLE FAN-BOOK CAP! Vol.5 AUTUMN 1997』p.7
  5. ^ シリーズ公式掲示板 過去ログLogged tree under 30554”. 2005年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月6日閲覧。
  6. ^ カプコン 刊『ロックマンゼロ オフィシャルコンプリートワークス』 (ISBN 4862330681)
  7. ^ 日本国外版での名前は「メガマン・ヴォルナット(Megaman Volnutt)」。
  8. ^ 参考までに、ほぼ全壊した民家や施設が数千~一万ゼニー程度の寄付で修繕できるのに対し、武器によっては合計で百万ゼニーを超える改造費を要求される。トロンは「特殊武器の開発や強化の費用をピンはねしてる」と邪推しており、実際に『2』ではロールの好感度に応じて改造費が変動するようになっている。
  9. ^ a b 『CFC STYLE FAN BOOK キャップ』 Vol.5、CAPCOM、1997年、6,7,頁。 
  10. ^ オフィシャルギャラリー6 No.58 にて「媚び媚びダンス」と名付けられている。
  11. ^ 次世代ワールドホビーフェア '09 Winter」大阪大会での元DASH開発チームの石原雄二と、「ロックマンDASH3 PROJECT」のDASH開発室の会議トピック「DASHまわり復刻版」(現在は閲覧不可)での製作スタッフの江口正和の発言より。
  12. ^ ただしパイロットが剥き出しになっているなど、ディテールは大幅に異なる。ロックマンXシリーズに登場するライドアーマーに近い。
  13. ^ 日本国外版での名前は「Servbot」。
  14. ^ トロンにコブンでは、各パラメータ性能が高いものの、トロン自身も気づかないうちにいたので不審がっており、赤いリーダーマークを取りつけようとすると不審がってやめようとする。





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