レモンポップ 戦績

レモンポップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 19:05 UTC 版)

戦績

2歳・3歳(2020年・2021年)

2020年11月7日、東京競馬場6レースの2歳新馬戦(ダート1300m)で、鞍上戸崎圭太にてデビューし勝利。3週間後のカトレアステークスで2連勝でのオープン戦初勝利を挙げたが、レース後に長期休養に入った。2021年12月12日の2勝クラス・夙川特別ステークスで約1年ぶりにレースに復帰。鞍上もクリスチャン・デムーロに乗り替わりとなったが、2着に敗北した。

4歳(2022年)

シーズン初戦・1月5日の4歳以上2勝クラスでもクリスチャン・デムーロが引き続き手綱を取ったが、再び2着に敗北。このレースの後は戸崎圭太が鞍上に復帰した。同月30日の4歳以上2勝クラスで約1年2か月ぶりの勝利を収めると、次走の3勝クラス・鎌倉ステークスも勝利しオープン入り。5月28日の欅ステークス、10月30日のペルセウスステークスも勝利し、4連勝を達成。その後、11月12日に重賞初挑戦となる武蔵野ステークスに出走、ギルデッドミラーの2着に入り4歳シーズンを終えた。

5歳(2023年)

1月29日の東京競馬場・根岸ステークスより始動。道中は前の4頭を見る位置でレースを進め、直線コースに入ると抜群の手応えで馬なりで先頭に立ち、最後は追い込んだギルデッドミラーを半馬身差振り切り念願の重賞初勝利を飾った[4][5][6]

そして、2023年2月8日に、管理する田中博康調教師は、2月19日に東京競馬場で行われるフェブラリーステークス坂井瑠星騎手とのコンビで出走することを表明した[7][8][9]。田中博康調教師は「前走(根岸ステークス)はきつい競馬をしましたが、先週回復につとめて疲労感は抜けました」と話している[8]。2月19日、予定通りフェブラリーステークスに出走。まずまずのスタートを決めて道中は好位を追走し、直線で馬群から抜け出して先頭に立つと、後ろから追い込んできたレッドルゼルを寄せ付けず、最終的にこれに1と1/2馬身差をつけて優勝。前走の根岸ステークスに続いての重賞連勝でGI初挑戦・初制覇を飾った[10][11][12][13]

フェブラリーステークス後、田中博康厩舎の田端調教助手は「一生懸命に走る子なので、さすがに肉体的にも精神的にも疲れていますね」と、静養に努めた[14]。それでも、田端調教助手は「短期間で2回続けてキツいレースをしましたし、一生懸命走る子なので。カイバはしっかり食べていますし、食欲は落ちていませんが、気持ちはだいぶ高ぶっています」とも述べている[15]。今後は、3月25日にメイダン競馬場で行われるドバイゴールデンシャヒーンに出走登録しているが[14][15]、田端調教助手は「まだ出否は協議中です。馬の状態を見てですね。この馬はうちらが思っている以上のスーパーホース。まだまだ先が楽しみです」と述べている[15]

3月25日、予定通りドバイゴールデンシャヒーンに出走。単勝2.7倍の1番人気に支持されたが、まさかの10着に沈みデビューからの連対記録も止まった。田中調教師は「初の1200メートルで厳しい流れになってしまった。世界の一線級相手のペースに戸惑っていた。促しながらで脚がたまるところがなかった。1200メートルが駄目かどうかはもう一度よく考える必要はあるが、今日に限っては戸惑っていた。想像以上に世界は厳しかった。今後、休ませることは決まっています。仕切り直して、さらに強く成長したレモンポップを見せたい」と語った[16]。その後は秋まで休養し、10月9日のマイルチャンピオンシップ南部杯でレースに復帰。自然な流れでハナに立つと、後続を寄せ付けることなく独走。最後は2着イグナイターに2秒もの差をつけ、同レース史上初となる大差勝ちで国内復帰戦を飾った[17]。続く12月3日G1チャンピオンズカップでは1番人気に支持され大外枠、初距離も関係なく逃げ切りでG1・3勝目をマークした[18]。フェブラリーSとチャンピオンズCの同年優勝は2017年ゴールドドリーム以来6年ぶり4頭目の快挙[19]


レモンポップ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系

Lemon Drop Kid
1996 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
Charming Lassie
1987 黒鹿毛
Seattle Slew Bold Reasoning
My Charmer
Lassie Dear Buckpasser
Gay Missile

Unreachable
2009 鹿毛
Giant's Causeway
1997 栗毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Mariah's Storm Rahy
イメンス
母の母
Harpia
1994 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
母系(F-No.) (FN:2-d)
5代内の近親交配 Northern Dancer:5×5×4
Buckpasser:4×5
Natalma:5×5(母内)
出典
  1. ^ [26]

注釈

  1. ^ 馬場状態の発表は「Fast」[24]。これをJRAは「良」と発表した[25]馬場状態#ダートコース参照。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p レモンポップ(USA)”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
  2. ^ The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
  3. ^ 競走馬情報 - レモンポップ”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2024年2月25日閲覧。
  4. ^ 【根岸S結果】レモンポップが正攻法の立ち回りで押し切りV フェブラリーSへ名乗り」『netkeiba.com』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
  5. ^ 【根岸S】レモンポップ重賞初制覇!1番人気の支持に応えた」『スポーツニッポン』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
  6. ^ 【根岸S】レモンポップが直線堂々と抜け出し重賞初V!東京ダート千四は5戦5勝」『サンケイスポーツ』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
  7. ^ レモンポップ 坂井との新コンビでフェブラリーSへ」『スポーツニッポン』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
  8. ^ a b 根岸S優勝のレモンポップが坂井瑠星騎手とのコンビでフェブラリーS参戦へ 田中博師が正式に発表」『サンケイスポーツ』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
  9. ^ 根岸Sの覇者レモンポップはフェブラリーSへ 鞍上は坂井瑠星騎手」『netkeiba.com』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
  10. ^ 【フェブラリーS】レモンポップがG1初制覇!!重賞連勝でダート界の頂点に 坂井「ホっとしている」」『スポーツニッポン』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
  11. ^ 【フェブラリーS結果】レモンポップが横綱相撲でGI初挑戦V デビューから11戦連続連対」『netkeiba.com』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
  12. ^ 【フェブラリーS】1番人気のレモンポップがG1初制覇 田中博師は念願のG1初タイトル」『デイリースポーツ』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
  13. ^ 【フェブラリーS】砂の新王者誕生! レモンポップ横綱相撲でG1初挑戦初制覇」『スポーツ報知』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
  14. ^ a b レモンポップ 疲労困憊で静養 フェブラリーS制覇から一夜明け 今後は慎重に」『netkeiba.com』、2023年2月21日。2023年2月21日閲覧。
  15. ^ a b c レモンポップ お疲れモード フェブラリーS制覇から一夜明け 今後はドバイゴールデンシャヒーン視野」『スポーツニッポン』、2023年2月21日。2023年2月21日閲覧。
  16. ^ 【ドバイゴールデンS】10着レモンポップの田中博師「想像以上に世界は厳しかった」」『スポーツニッポン』、2023年3月26日。2023年10月10日閲覧。
  17. ^ 【南部杯】レモンポップ圧勝でドバイの悔しさ晴らす、坂井騎手「底見せてない」伸びしろまだある」『日刊スポーツ』、2023年10月10日。2023年10月10日閲覧。
  18. ^ 【チャンピオンズC】坂井「少し距離に不安あった」レモンポップが圧逃…G1・3勝目(競馬のおはなし)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月3日閲覧。
  19. ^ 【チャンピオンズC】「初モノ」と「大外枠」克服 レモンポップ坂井瑠星がとった迷いなき戦略(東スポ競馬)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月3日閲覧。
  20. ^ レモンポップ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
  21. ^ レモンポップの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月9日閲覧。
  22. ^ Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2023年3月26日閲覧。
  23. ^ Total Performance Data”. 2023年4月7日閲覧。
  24. ^ Results|Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2023年3月26日閲覧。
  25. ^ レース結果:2023年ドバイゴールデンシャヒーン 海外競馬発売 JRA”. jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年3月26日閲覧。
  26. ^ レモンポップ(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年1月30日閲覧。


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