レモンポップ
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戦績
2歳・3歳(2020年・2021年)
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2020年11月7日、東京競馬場6レースの2歳新馬戦(ダート1300m)で、鞍上戸崎圭太にてデビューし勝利。3週間後のカトレアステークスで2連勝でのオープン戦初勝利を挙げたが、レース後に長期休養に入った。2021年12月12日の2勝クラス・夙川特別ステークスで約1年ぶりにレースに復帰。鞍上もクリスチャン・デムーロに乗り替わりとなったが、2着に敗北した。
4歳(2022年)
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シーズン初戦・1月5日の4歳以上2勝クラスでもクリスチャン・デムーロが引き続き手綱を取ったが、再び2着に敗北。このレースの後は戸崎圭太が鞍上に復帰した。同月30日の4歳以上2勝クラスで約1年2か月ぶりの勝利を収めると、次走の3勝クラス・鎌倉ステークスも勝利しオープン入り。5月28日の欅ステークス、10月30日のペルセウスステークスも勝利し、4連勝を達成。その後、11月12日に重賞初挑戦となる武蔵野ステークスに出走、ギルデッドミラーの2着に入り4歳シーズンを終えた。
5歳(2023年)
1月29日の東京競馬場・根岸ステークスより始動。道中は前の4頭を見る位置でレースを進め、直線コースに入ると抜群の手応えで馬なりで先頭に立ち、最後は追い込んだギルデッドミラーを半馬身差振り切り念願の重賞初勝利を飾った[4][5][6]。
そして、2023年2月8日に、管理する田中博康調教師は、2月19日に東京競馬場で行われるフェブラリーステークスに坂井瑠星騎手とのコンビで出走することを表明した[7][8][9]。田中博康調教師は「前走(根岸ステークス)はきつい競馬をしましたが、先週回復につとめて疲労感は抜けました」と話している[8]。2月19日、予定通りフェブラリーステークスに出走。まずまずのスタートを決めて道中は好位を追走し、直線で馬群から抜け出して先頭に立つと、後ろから追い込んできたレッドルゼルを寄せ付けず、最終的にこれに1と1/2馬身差をつけて優勝。前走の根岸ステークスに続いての重賞連勝でGI初挑戦・初制覇を飾った[10][11][12][13]。
フェブラリーステークス後、田中博康厩舎の田端調教助手は「一生懸命に走る子なので、さすがに肉体的にも精神的にも疲れていますね」と、静養に努めた[14]。それでも、田端調教助手は「短期間で2回続けてキツいレースをしましたし、一生懸命走る子なので。カイバはしっかり食べていますし、食欲は落ちていませんが、気持ちはだいぶ高ぶっています」とも述べている[15]。今後は、3月25日にメイダン競馬場で行われるドバイゴールデンシャヒーンに出走登録しているが[14][15]、田端調教助手は「まだ出否は協議中です。馬の状態を見てですね。この馬はうちらが思っている以上のスーパーホース。まだまだ先が楽しみです」と述べている[15]。
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2023年根岸S
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2023年フェブラリーS
3月25日、予定通りドバイゴールデンシャヒーンに出走。単勝2.7倍の1番人気に支持されたが、まさかの10着に沈みデビューからの連対記録も止まった。田中調教師は「初の1200メートルで厳しい流れになってしまった。世界の一線級相手のペースに戸惑っていた。促しながらで脚がたまるところがなかった。1200メートルが駄目かどうかはもう一度よく考える必要はあるが、今日に限っては戸惑っていた。想像以上に世界は厳しかった。今後、休ませることは決まっています。仕切り直して、さらに強く成長したレモンポップを見せたい」と語った[16]。その後は秋まで休養し、10月9日のマイルチャンピオンシップ南部杯でレースに復帰。自然な流れでハナに立つと、後続を寄せ付けることなく独走。最後は2着イグナイターに2秒もの差をつけ、同レース史上初となる大差勝ちで国内復帰戦を飾った[17]。続く12月3日G1チャンピオンズカップでは1番人気に支持され大外枠、初距離も関係なく逃げ切りでG1・3勝目をマークした[18]。フェブラリーSとチャンピオンズCの同年優勝は2017年ゴールドドリーム以来6年ぶり4頭目の快挙[19]。
レモンポップの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
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父 Lemon Drop Kid 1996 鹿毛 |
父の父 Kingmambo1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Miesque | Nureyev | |||
Pasadoble | ||||
父の母 Charming Lassie1987 黒鹿毛 |
Seattle Slew | Bold Reasoning | ||
My Charmer | ||||
Lassie Dear | Buckpasser | |||
Gay Missile | ||||
母 Unreachable 2009 鹿毛 |
Giant's Causeway 1997 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
イメンス | ||||
母の母 Harpia1994 鹿毛 |
Danzig | Northern Dancer | ||
Pas de Nom | ||||
Razyana | His Majesty | |||
Spring Adieu | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-d) | |||
5代内の近親交配 | Northern Dancer:5×5×4 Buckpasser:4×5 Natalma:5×5(母内) |
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出典 |
注釈
- ^ 馬場状態の発表は「Fast」[24]。これをJRAは「良」と発表した[25]。馬場状態#ダートコース参照。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “レモンポップ(USA)”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “The LONGINES World's Best Racehorse Rankings For 3yos and upwards which raced in 2023”. 国際競馬統括機関連盟. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “競走馬情報 - レモンポップ”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2024年2月25日閲覧。
- ^ 「【根岸S結果】レモンポップが正攻法の立ち回りで押し切りV フェブラリーSへ名乗り」『netkeiba.com』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
- ^ 「【根岸S】レモンポップ重賞初制覇!1番人気の支持に応えた」『スポーツニッポン』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
- ^ 「【根岸S】レモンポップが直線堂々と抜け出し重賞初V!東京ダート千四は5戦5勝」『サンケイスポーツ』、2023年1月29日。2023年1月29日閲覧。
- ^ 「レモンポップ 坂井との新コンビでフェブラリーSへ」『スポーツニッポン』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
- ^ a b 「根岸S優勝のレモンポップが坂井瑠星騎手とのコンビでフェブラリーS参戦へ 田中博師が正式に発表」『サンケイスポーツ』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
- ^ 「根岸Sの覇者レモンポップはフェブラリーSへ 鞍上は坂井瑠星騎手」『netkeiba.com』、2023年2月8日。2023年2月8日閲覧。
- ^ 「【フェブラリーS】レモンポップがG1初制覇!!重賞連勝でダート界の頂点に 坂井「ホっとしている」」『スポーツニッポン』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
- ^ 「【フェブラリーS結果】レモンポップが横綱相撲でGI初挑戦V デビューから11戦連続連対」『netkeiba.com』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
- ^ 「【フェブラリーS】1番人気のレモンポップがG1初制覇 田中博師は念願のG1初タイトル」『デイリースポーツ』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
- ^ 「【フェブラリーS】砂の新王者誕生! レモンポップ横綱相撲でG1初挑戦初制覇」『スポーツ報知』、2023年2月19日。2023年2月19日閲覧。
- ^ a b 「レモンポップ 疲労困憊で静養 フェブラリーS制覇から一夜明け 今後は慎重に」『netkeiba.com』、2023年2月21日。2023年2月21日閲覧。
- ^ a b c 「レモンポップ お疲れモード フェブラリーS制覇から一夜明け 今後はドバイゴールデンシャヒーン視野」『スポーツニッポン』、2023年2月21日。2023年2月21日閲覧。
- ^ 「【ドバイゴールデンS】10着レモンポップの田中博師「想像以上に世界は厳しかった」」『スポーツニッポン』、2023年3月26日。2023年10月10日閲覧。
- ^ 「【南部杯】レモンポップ圧勝でドバイの悔しさ晴らす、坂井騎手「底見せてない」伸びしろまだある」『日刊スポーツ』、2023年10月10日。2023年10月10日閲覧。
- ^ “【チャンピオンズC】坂井「少し距離に不安あった」レモンポップが圧逃…G1・3勝目(競馬のおはなし)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “【チャンピオンズC】「初モノ」と「大外枠」克服 レモンポップ坂井瑠星がとった迷いなき戦略(東スポ競馬)”. Yahoo!ニュース. 2023年12月3日閲覧。
- ^ “レモンポップ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “レモンポップの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2023年10月9日閲覧。
- ^ “Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2023年3月26日閲覧。
- ^ “Total Performance Data”. 2023年4月7日閲覧。
- ^ “Results|Emirates Racing Authority”. emiratesracing.com. エミレーツ競馬協会. 2023年3月26日閲覧。
- ^ “レース結果:2023年ドバイゴールデンシャヒーン 海外競馬発売 JRA”. jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2023年3月26日閲覧。
- ^ “レモンポップ(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2023年1月30日閲覧。
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