モントレー・ポップ・フェスティバル 概要

モントレー・ポップ・フェスティバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 13:13 UTC 版)

概要

テレビ番組でのザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの演奏(1967年)
ジョプリンとビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー、1966/1967年頃。

30組以上のミュージシャンが出演し、今日のロック・フェスティバルの源流とされる。出演者はロック・ミュージシャンに限定されてはおらず、ブルースブルースロックフォーク民族音楽[1]のミュージシャンも出演した。当時はロックンロールからロックミュージックへの転換期であり、出演者の選考がヒッピーの多様な文化を受け入れようという多文化主義に影響を受けた可能性もある。

発端は1966年に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバルであった。このフェスティバルを観たプロモーターのアラン・パリザーがロック・フェスティバルの開催を思いつき、パリザーのアイデアをもとにママス&パパス[2]ジョン・フィリップス[3] とプロデューサーのルー・アドラーが中心となって開催された。

ジャニス・ジョプリン[4]ジミ・ヘンドリックス[5]オーティス・レディング[6] など、このフェスティバルで知名度を高め人気を上昇させたミュージシャンも多い。

モンタレー・ポップ・フェスティバルは、ウッドストック・フェスティバル(1969年)、ワイト島音楽祭(1968年、1969年、1970年)、バングラデシュ・コンサート(1971年)、SNACKコンサート(1975年)、ラスト・ワルツ(1976年)、ノー・ニュークス(1979年)などの大規模なロック・フェスティバルの先がけとなったという点でも、歴史的なものだった。

フェスティバルの模様はD・A・ペネベイカーの監督の下に撮影されて、1968年12月26日に『Monterey Pop』(邦題:モンタレー・ポップ フェスティバル'67)というタイトルで公開された。

1980年代後半に、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスとオーティス・レディングの公演の映像を一つに集めたビデオ『Jimi Hendrix, Otis Redding – Live at Monterey』が発売された(VHSまたはレーザーディスク)[7]

2002年、クライテリオン・コレクションから3枚組のDVD『The Complete Monterey Pop Festival』が発売された。1枚目は上記のペネベイカー監督の映画、2枚目は上記のジミ・ヘンドリックスとオーティス・レディングの公演の映像、3枚目は「The Outtake Performances」と題する各ミュージシャンの未公開の映像[8]


  1. ^ インド音楽のシタール奏者であるラヴィ・シャンカル
  2. ^ 「夢のカリフォルニア」「マンデー、マンデー」などがヒット。
  3. ^ 「花のサンフランシスコ」「夢のカリフォルニア」の作曲者。
  4. ^ 「ボール&チェイン」などのライブ演奏が話題になった。
  5. ^ 「ヘイ・ジョー」「紫の煙」などの曲が有名。
  6. ^ AllMusic Review by Bruce Eder”. AllMusic. 2021年1月27日閲覧。
  7. ^ Jimi Hendrix, Otis Redding – Live At Monterey (1989, Laserdisc) - Discogs
  8. ^ The Complete Monterey Pop Festival (2002, Region 1, DVD) - Discogs
  9. ^ Music: Top 100 Songs | Billboard Hot 100 Chart | THE WEEK OF JULY 1, 1967






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