ポケットモンスター 赤・緑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/10 16:44 UTC 版)
ストーリー
ミュウを除いたすべて(150種類)のポケモンを捕まえてポケモン図鑑を完成させることを目指す、ひとりの少年とそのライバルの物語。続編全てに共通するこのストーリーについて石原恒和は、「少年のひと夏の冒険」という、いわゆる多感な思春期の冒険譚というコンセプトから生まれたものだと語っている。旅立ちは自宅から始まるが、このときテレビからは映画「スタンド・バイ・ミー」を連想させるような場面が流れており[8]、それを眺めた主人公は旅立ちへの決意を新たにする。やがて主な目標が「ポケモンリーグ」で勝ち進むことに定まっていき、旅の目的として8つのポケモンジムを巡りリーグ出場資格を得るということも兼ねるようになる。
登場人物
主人公とライバル、ポケモン博士、8人のジムリーダー、四天王、チャンピオン、悪の組織というキャラクターの枠組みは続編にも受け継がれている。
世界観
舞台となる「カントー地方」は関東地方をモチーフとしており、町の名前は色の名前に由来している。カントー地方という単語自体は、ゲーム中で道具「タウンマップ」を手に入れる前に一度目にする機会があるのみであり、地方という概念が広まったのは、続編の『金・銀』が発売されてからである。
音楽
発売日 | タイトル |
---|---|
1997年11月1日 | ゲームボーイ『ポケモン』のサウンドがまるごと入って、遊べるCD |
1998年7月18日 | 「ポケモンひけるかな?」 |
2016年4月27日 | ポケモン 赤・緑 スーパーミュージック・コレクション |
ポケットモンスター 青
ジャンル | ロールプレイングゲーム |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイ |
開発元 |
ゲームフリーク クリーチャーズ |
発売元 | 任天堂 |
販売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 宮本茂、川口孝司、石原恒和 |
ディレクター | 田尻智 |
デザイナー | 田尻智 |
シナリオ | 田尻智、たにぐち りょうすけ、野々村文宏、陣内弘之 |
プログラマー | 太田健程、森本茂樹、渡辺哲也、増田順一、玉田 荘介 |
音楽 | 増田順一 |
美術 | 杉森建、にしだあつこ、藤原基史、森本茂樹、太田敏、吉川玲奈 |
シリーズ | ポケットモンスター |
人数 | 1人(通信時2人) |
メディア | ゲームボーイ専用カートリッジ(4Mbitロムカセット) |
発売日 |
1996年10月15日(通信販売) 1999年10月10日(一般販売) |
売上本数 | 201万本 (2000年6月時点の出荷数) [9] |
その他 |
揮発性メモリとコイン型リチウム電池によるセーブデータのバッテリーバックアップ機能搭載 通信ケーブル対応 |
『ポケットモンスター 青』は、『赤・緑』の別バージョンの1つである。パッケージのポケモンは、カメックス。『赤』と『緑』の違いと同じように、『青』もポケモンの出現率と出現するポケモンの種類が前述の2バージョンとは異なるが、それに加えてオープニングシーンの一部、図鑑のテキスト、ポケモンやフィールドのグラフィックデザイン、メッセージウィンドウ、NPCとのポケモン交換イベントが異なる。特に出現するポケモンの違いについては顕著で、『赤・緑』ではNPCとの交換でしか手に入らない、ルージュラやベロリンガなどのポケモンが野生で出現する。また、捕獲が難しかったケンタロスは交換イベントで手に入るようになっており、能力の高い個体を手に入れる際には重宝する。上記以外の相違点として、クリア後に入れるダンジョン「ななしのどうくつ」の内部構造が独自のものになっている。
『青』は当初一般販売はされず、2回にわたって小学館の『月刊コロコロコミック』『別冊コロコロコミック』『学年誌』(小学一年生から小学六年生まで)の計8誌の通信販売限定という形で販売された。価格は送料、消費税込みで3,000円。1回目は小学館側の想定をはるかに超える注文が殺到し、受注発送システムはパンクしたとされる。この人気を受け、第1回からの8誌に加え『ちゃお』『少女コミック』[注 1]『別冊少女コミック』[注 2]『少女コミックCheese!』[注 3]を追加した12誌に拡大した2回目の通信販売を行う。前回の代金未収などのトラブルもあってか、今度は受け渡し場所がローソンにされた。これらの限定販売を経て、1999年10月10日に3,000円(税別)で一般販売が開始された。一般販売されたものには、パッケージ裏面にバーコードがあるが、通信販売されたものにはなく、代わりに「小学館」の文字が入っている。
注釈
出典
- ^ “約4年ぶり! ポケモン完全新作が2010年内発売へ”. オリコン顧客満足度 (2010年1月29日). 2023年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ “ポケモン25周年 日本発の“怪物”コンテンツが世界を席巻するまでの軌跡”. Yahoo!Japan News (2021年2月27日). 2023年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ “'Pokken Tournament' and Pokemon's $1.5 Billion Brand”. The Huffington Post (AOL). (2017年3月19日) 2017年4月25日閲覧。
- ^ “ポケットモンスター 赤・緑|ポケットモンスター オフィシャルサイト”. 株式会社ポケモン. 2015年6月20日閲覧。
- ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク」104ページ
- ^ とみざわ昭仁「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」 115-118ページ
- ^ 「ゲームフリーク 遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団」104ページ
- ^ スペシャル対談/4
- ^ a b “ニンテンドウ オンライン マガジン 2000年6月号 No.22 / 5.ポケモンの記録”. N.O.M ニンテンドウ オンライン マガジン (2000年6月21日). 2000年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月9日閲覧。
- ^ Top 10 of Everything 2017. London, England: Hachette UK. (2016-10-06). p. 116. ISBN 978-0600633747 2024年5月11日閲覧。
- ^ “最新版ポケモン年表~1996年~”. 任天堂. 2015年6月24日閲覧。
- ^ 月刊コロコロコミック1997年10月号
- ^ “ファミ通 販売本数ランキング TOP30”. ファミ通.com (2016年9月29日). 2016年9月29日閲覧。
- ^ “2016年4月28日(木) 決算説明会”. 任天堂 (2016年4月28日). 2016年4月29日閲覧。
- ^ “Nintendo Direct 2015.11.13|任天堂”. 任天堂. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター』シリーズの原点『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』、バーチャルコンソール (VC) にて2016年2月27日(土)配信開始!! |ポケットモンスターオフィシャルサイト”. 株式会社ポケモン. 2015年12月2日閲覧。
- ^ “『ポケットモンスター サン・ムーン』公式サイト”. 株式会社ポケモン. 2016年2月27日閲覧。
- ^ “杉森 建 (@SUPER_32X)”. Twitter (2012年11月17日). 2017年1月21日閲覧。
- ^ “杉森 建 (@SUPER_32X)”. Twitter (2012年11月17日). 2017年1月21日閲覧。
- ^ “2月27日(木)は「Pokémon Day」! ポケモンの最新情報が盛りだくさん!”. ポケットモンスターオフィシャルサイト (2020年1月31日). 2020年2月5日閲覧。
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