ファイナルファンタジーXIの戦闘システム モンスターについて

ファイナルファンタジーXIの戦闘システム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/18 16:28 UTC 版)

モンスターについて

モンスターの挙動

モンスターの挙動は以下のように分類することができる。

ノンアクティブ(パッシブ)
プレイヤーが攻撃を仕掛けるか、同種族への攻撃によるリンクをしない限り襲ってこない。なお、同種族でのリンクが起きないモンスターもいる。
この手のモンスターを、プレイヤーは主に「ノンアク」と呼ぶ。
アクティブ(アグレッシブ)
モンスターのレベルがPCに対して一定以上であればプレイヤーを襲ってくる。一定以下であれば襲ってこないが、ヒーリング状態(座っている状態)では襲ってくる。
この手のモンスターを、プレイヤーは主に「アク」と呼ぶ。
アクティブモンスターがPCを認識する能力にはいくつかの種類があり、範囲の広さはモンスターの種類(名称)別に設定されている。
視覚感知
扇状型の感覚範囲内への進入で認識。このタイプのみ視線の通らない物陰などは認識できない。感覚範囲は、モンスターごとに明視界と暗視界の2種類が存在しており、それぞれ昼夜によって感覚範囲が変化する。しかし、一部には昼夜の感覚範囲の変化を伴わないモンスターも存在する。
聴覚感知
放射型の感覚範囲内への進入で認識。感覚範囲はモンスターによって異なるが、基本的には視覚感知と比べると狭い。
魔法感知
放射型の感覚範囲内での魔法の使用で認識。感覚範囲はモンスターによって異なるが、基本的には聴覚感知と比べると広い。
なお、忍術や歌は、魔法のカテゴリに分類されてはいるが、魔法感知の影響を受ける事はない。
生体(生命)感知
放射型の感覚範囲内へのHPが一定以上減少した状態での進入で認識。感覚範囲はPCのHPに応じて変化し、HPが低いほど遠くにいても反応する。
アビリティ感知
放射型の感覚範囲内でのアビリティの使用で認識。感覚範囲は魔法感知と同程度である。
なお、ウェポンスキルやペットコマンドもアビリティ扱いとなっており、ウェポンスキルやペットコマンドの使用でも反応する。
これらの感知能力は、単独ではなく複数の感知能力を組み合わせて所持しているモンスターが多い。
なお、日時や天候などに応じて、感知能力が変化する特殊なモンスターもいる。
これらモンスターの感知能力を遮断する魔法やアイテム、感知能力を弱めるアビリティなどもあるが、一部には、それらの魔法、アイテム、アビリティを「みやぶり」襲ってくるモンスターも存在する。
また、一部のコンテンツ(一部のバトルフィールド戦闘など)においては、感知に関係なく特定のタイミングで襲ってくるモンスターも存在する。
リンク
自分と同種のモンスター、もしくは自分の呼び出したペットがプレイヤーと戦闘状態に入っていると、戦闘に加勢(add)することをリンクと呼ぶ。リンクの判断は視覚か聴覚で行われ、するものとしないものも含めモンスターの種類(名称)個別に設定されている。ただし、同名あるいは同系列のモンスターであっても、モンスターのレベルや棲家とするエリアによってリンクしないものもある。
追跡
嗅覚追尾の能力を有するモンスターは、エリアをまたぐ、感知範囲外まで移動した後、嗅覚追尾を消す魔法またはアイテムを使用する、発生した敵対心が0になるのいずれかの条件を満たさない限りは、どこまでも追跡してくる。
なお、魔法やアイテムを使用する以外にも、天候が雨の場合や、プレイヤーが水(川や水たまり)に入ることによっても、嗅覚追尾能力を無効にする事ができる。
嗅覚追尾の能力を持たないモンスターや、嗅覚追尾能力を無効にされたモンスターは、敵対心を持つプレイヤーとの距離が一定以上に開くと、追跡を解除する。
追跡が解除されたモンスターは、生息範囲と呼ばれる初期出現ポイント付近から離れていた場合は、その場で消滅し、一定の時間を置いて元の生息範囲内に再出現するため、基本的にはMPK(モンスタープレイヤーキル:攻撃的モンスターにより自分以外のPCに危害を加える行為)が不可能になっている。
ただし、生息範囲内で追跡が解除されたモンスターや「その強さは計り知れない」と表示されるモンスターに関しては、消滅する事なく、そのままとなる。なお、「その強さは計り知れない」と表示されるモンスターに関しては、生息範囲外で追跡が解除された場合、元の出現ポイントまでゆっくりと移動していく。
ちなみに「その強さは計り知れない」と表示されるモンスターであっても、一部のNM(ノートリアスモンスター)に関しては、その場で消滅する(この場合、再出現はしない)
その他
プレイヤーと同じようにパーティを組んでいるモンスターも存在する。
このパーティを組んでいるモンスターは、そのパーティ内のいずれかのモンスターが戦闘状態に入った時点で、感知能力に関わらずパーティを組んでいる全てのモンスターが襲いかかってくる。
隊列を組んで行動するなどの特徴がある為、見た目で判断できる。
また、初期状態ではターゲットする事が出来ず、感知範囲内に入った瞬間、ターゲット出来る状態になり、襲いかかってくるモンスターも存在する。
このターゲット出来ないモンスターは、姿自体は見えているものと、姿自体も見えない(完全に透明な)ものの2種類に分類される。
なお、感知範囲を持たず、プレイヤーがヒーリングを行う事で見える様になり、襲いかかってくるという、姿が見えない(完全に透明な)モンスターも存在する。

モンスターの攻撃対象選択

モンスターは、基本的に自身が交戦中のプレイヤーの中で、敵対心(ヘイト)という値がもっとも高いプレイヤーを狙って攻撃を行ってくる(モンスターによっては、敵対心がもっとも低いプレイヤーを狙ってくるものや、敵対心そのものを無視し、別の攻撃対象選択条件を元にして、攻撃を行うものもいる)

この敵対心は、プレイヤーごとに存在し、ダメージを与える、HPを回復する、特定のアビリティを使うなどで増加し、時間の経過、ダメージを受ける、特定の呪歌やアビリティを使うなどで減少する。(この中で時間の経過での低下については、アビリティなどによって自発的に上昇させたものほど低下しやすい)

なお、敵対心は敵対行動を取っている相手(各種攻撃やアビリティの対象にしたモンスター)のみ増加する為、複数の敵と交戦している場合、敵単体に対してのみ敵対行動を取っている(各種攻撃やアビリティを1体のモンスターのみに使用している)と、他の敵からは攻撃対象にされにくくなる(対象が範囲のものは範囲内の全モンスターの敵対心が増加する)

HPの回復行動については、交戦中の全モンスターの敵対心が増加するが、未占有状態の(モンスター名が黄色で表示されている)モンスター、もしくはNPCのみが交戦中のモンスターに対して敵対心が増加する行動を一度も取っていない状態で、そのモンスターから攻撃を受けているプレイヤーやNPCのHPを回復した場合は、敵対心の増加は一切ない。

なお、モンスターの中には、攻撃対象にしているプレイヤーの敵対心の値を0にし、強制的に攻撃対象を変更する(命中したプレイヤーの次に敵対心が高いプレイヤーに攻撃対象を変更する)WS(TP技)を使うものや、敵対心の値に関係なく特定の条件を満たしているプレイヤーに対してWS(TP技)や魔法を使うものもいる。

モンスターの占有

フィールド上のモンスターは頭上に表示されるモンスター名は白色(黄色)で、プレイヤーまたはプレイヤーの所属するパーティーや、アライアンス(複数のパーティの集合体のこと。最大3パーティ、18人のPCで構成される。)によって「占有」された状態で戦闘が行われる。この占有状態時には、占有権のあるパーティメンバーには赤色、それ以外のPCにはピンク(紫)色で表示される(アライアンスメンバーにもピンク(紫)色に見えているがこの場合は攻撃可能)。この状態のときには、モンスターはプレイヤーやパーティー、アライアンスに占有されており、それ以外の外部プレイヤーは攻撃できない(一部エリアでは占有権がフリーとなる場合もある)。 何らかの条件で占有が解除されると、モンスターの頭上に表示されるモンスター名が通常に戻る。占有されていないモンスターは再び攻撃された相手に占有権が移る。

救援要請

モンスターが強すぎる場合など、周囲のプレイヤーやパーティーなどに救援を要請することができる。戦闘時に選択可能なメニューの中や設定されたショートカットキーから「救援要請」を選択することで、占有中のモンスターの名前がオレンジ色に変わり、周囲のプレイヤーのステータス画面にもオレンジ色で救援要請されたモンスターの名前が表示される。オレンジ色で名前が表示されたモンスターは、占有フリーになっており、誰でも攻撃することができる(いわゆる横殴り)。しかし、戦利品や経験値を得ることはできない。

ノートリアスモンスター

通常のモンスターのほかに、ノートリアスモンスター(Notorious Monster:悪名高きモンスター)が存在している。NMと呼ばれるこれらのモンスターは特定の条件で出現し、通常モンスターと違いニックネーム風の固有名を持つ。

周囲のモンスターよりレベルが高く、強力な技を使ってくるものが多く、なかには交戦中のパーティやアライアンスメンバー以外にまで攻撃が有効な技を使うものもいる(普通は、交戦中のパーティやアライアンスメンバー以外は、技の攻撃範囲内にいても攻撃を受けない)

固有のアイテムを落とすことがある。高価なものから捨て値のもの、有用なものから無用なものまで幅広い。

なかでも戦闘開始から一定時間が経過すると急激に強くなるNM(ほとんど撃破困難な強さになる為、ある意味、急激に強くなるまでが交戦可能な制限時間ともいえる)や、HPや攻撃力などが非常に高いNMをHNM(Hyper(もしくは、High level) Notorious Monster)(公式的にはハイレベルノートリアスモンスターと記載される事が多い)と呼び、場合によっては討伐に数十人がかりで長時間を要する。高価/有用なアイテムが入手できることがあるため、これらを討伐するための専門グループも登場している。

ノートリアスモンスターの出現条件

ノートリアスモンスターには以下の様な出現パターンがある。

自動出現
特定のエリアへの進入、特定のモンスターの出現時、特定のモンスターの撃破時などに自動的に出現するというパターン。
クエストやミッション、高レベル向けコンテンツなどで戦う事になるNMに多いパターンでもある。
抽選
各エリア内の特定の範囲内にいる特定の種族のモンスターを倒す事で、次の再配置(POP)時に一定の確率で出現するというパターン。一般的なNMに多いパターンである。
なお、中には特定のモンスターを倒すと同時に一定の確率でNMが出現し、特定のモンスターを倒したPCが自動的にそのNMを占有している状態となり、そのPCに対して襲い掛かってくるものもいる。
時間(再出現)
一度倒された後、地球時間で一定時間が過ぎた後に再出現するというパターン。HNMはほとんどがこのパターンとなっている。
なお、ほとんどの場合で再出現するまでの時間は、NMごとの固定時間±ランダム時間となっており、再出現するまでに地球時間で24時間以上かかるものもいる。
時間(放置)
特定のモンスターを倒さずに一定時間放置する事でNMへ変身するというパターン。
中には一定時間放置することでNMへと変身したモンスターを、さらに一定時間放置することで別のNMへと変身するというものもいる。
トリガー
???を始めとしたターゲットポイントに対して、特定のアイテムを使用(トレード)するか、特定のだいじなもの(通常のアイテム枠とは別枠で自動的に所持されるアイテムで、PCが任意に使用したり捨てたりする事は出来ない)を所持している状態で調べることで出現するというパターン。
クエストやミッションなどで戦う事になるNMや、ミッションを進行させるなどの特定の条件を満たしている事で行ける様になるエリアにいる特殊なNM、HNMに多いパターンでもある。
この出現パターンのNMは、戦闘中のパーティ(もしくはアライアンス)メンバーが全滅した場合、一定時間(数分)経過後に消滅するものが多い。
また、この出現パターンのNMには、出現から一定時間(30分や2時間など比較的長めの時間)が経過すると例え戦闘中であっても消滅してしまうものもいる。
その他
上記以外にも、特定の天候、特定の日時(ヴァナ・ディール時間)、PCが特定のエリアで戦闘不能になるなど、特殊な条件で出現するNMもいる。
なお、これらの出現パターンをもつNMは数が非常に少ない。








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