バスケットボール 競技の特徴

バスケットボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/20 23:42 UTC 版)

競技の特徴

バスケットボールゲームの特徴は、

  • ボールを保持したままの移動に制限があること
  • 連続して移動する場合は床面でボールをバウンドさせるドリブル(球運び)を行い、バウンド数に制限はないが、プレーヤーの一連のプレーで開始から終了まで1回のみ許されること
  • ボールに対して下半身を使えないこと
  • 対人接触に関しての規定が比較的多くあり、故意に接触すること、相手の身体や衣服を掴むことが禁止されていること
  • ゴールはショットが放たれた位置によって得点が異なること。
  • 攻撃と守備の流れは流動的で、試合中の多くの状況で起こり得ること
  • 試合の経過を滞らせないために多くのプレーで制限時間があること
  • 選手交代でベンチに下がった選手も再度出場が可能なこと
  • 運動量が多く、レベルの高いプレイをするには身体的能力が求められること

などが挙げられる。

後述するように、基本ルールを競技の考案者が1人で策定したことや、NBAなどテレビ中継があるプロスポーツと共に発展してきた事に起因して、「見せるスポーツ」としての側面も併せ持っているため、ルールが複雑なスポーツの一つである。その一方で、レクリエーションとしての「楽しむスポーツ」という点では、ゴールリングとボールがあれば1人からプレーを楽しむことができ、1オン1(1対1)や、3オン3(3対3)で本格的にゲームをすることもできる。アメリカでは、公園など公共の場所にリングが設置されており、ゴールリングを指す俗称から転じて「hoop」とも呼ばれている。

ネイスミスに誘われてYMCAの体育教師となったウィリアム・G・モーガンは、身体接触が伴うバスケットボールは自身が担当するビジネスマンクラス(25〜40歳)には危険が伴うため、子供、女性、高齢者が楽しめる、よりレクリエーション的な屋内競技として、1895年バドミントンテニスを参考にしたバレーボールを考案した。


注釈

  1. ^ 『社会人のための英語百科』(大谷泰照、堀内勝昭監修)84ページに、アフリカ系アメリカ人の若者について「そこら辺のプレイグラウンドの連中でも、全日本の選手をはるかにしのぐレベル」と記述されており、日本とアメリカを比べるとバスケのレベルに極めて大きな差があるという主張が為されている。
  2. ^ FCバルセロナのバスケットボールチームなど、例外もある。
  3. ^ ストライプは規定に沿ったものであれば認められる
  4. ^ 3ポイントか2ポイントかは、ショットを行った位置で決定される。3ポイントエリアからジャンプし、ショット後に2ポイントエリアに着地しても3ポイントショットとなる。
  5. ^ ジャンプボールシチュエーションでは、オルタネイティング・ポゼション・ルールによるスローインでゲームを再開するので、ジャンプボールは試合開始の1回しか行わない。
  6. ^ NBAの場合の試合時間は12分4クォーター、計48分間で行われる。NCAAは前後半各20分ずつ。
  7. ^ 電光掲示板の場合、試合時間は、残り1分までは10:00、9:59、と秒単位で表示され、残り1分以後では59.9、59.8、と10分の1秒単位で表示される。得点板の場合9、8と1分ごとに残り時間を表示し、残り1分以後では1/2と1/4と30秒単位、15秒単位で表示するものが多い。
  8. ^ 試合ではこのルールを活かし、残り時間を有効に活用する。とりわけ接戦における第4クォーターの終盤では、オフェンスファウルやディフェンスファウル、タイムアウトによる試合時間の停止の利用が、勝負に重要な影響をもたらすことがある。これにより試合のクライマックスが形作られる
  9. ^ 残り時間0.0秒後の得点は、審判が判定する。残り時間0.0秒以前にショットしたプレイヤーの手からボールが離れていると判定されれば、得点となる。ただし、残り時間0.3秒以上の時スローインをした場合は、ボールキャッチ後のショットは認められるが、0.3秒未満の場合は、直接ダンクまたはタップした場合のみ得点が認められる。
  10. ^ ファイティングは、チームベンチ・パーソネル(ベンチメンバー)に対して宣せられる。 著しくスポーツマンシップに欠ける行為に関しては、大会主催者や所属連盟の判断により、以降の試合への出場停止が命じられる場合もある。
  11. ^ 2000 - 2001シーズンまではNBAではゾーンディフェンスそのものが禁止され、違反した場合にはイリーガルディフェンスというヴァイオレーションをとられていた。現在のNBAでは、オフェンスプレイヤーにマークマンとしてついていないディフェンダーに対して、ゴール下のペイントゾーンに3秒以上留まっていてはいけない、というヴァイオレーションが適用されている。

出典

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  28. ^ 『現代体育・スポーツ体系 (26)バレーボール、バスケットボール、ハンドボール』1984年 (p.128)では定説に対する異説として紹介している
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  47. ^ 井上雄彦『スラムダンク』第31巻 後書きより。






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