ニホンカナヘビ 人間との関係

ニホンカナヘビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 08:20 UTC 版)

人間との関係

分布は広く、種として絶滅のおそれは低いと考えられている[1]

画像

飼育

野生種・有精卵の採取または稀にペットショップ・爬虫類専門店等から入手することで飼育が可能。

飼育環境

飼育ケースは昆虫飼育ケースの大サイズ(全長30cmほど)あれば飼育可能とされている。

床材は採取した場所の土、園芸用の土、または爬虫類用の土いずれでも飼育可能とされるが、ダニや寄生虫予防の観点からおすすめは爬虫類用の土または園芸用の土とされている[5]

昼行性爬虫類であることから日光浴が必要。日光浴によってビタミンD3が生成されカルシウムの吸収を補うが、飼育下では日光浴不足をバスキングライトで補う必要がある。太陽光と同様の紫外線、具体的にはUVAとUVBが必要であり、特にUVBは窓越しの日差しではほぼ遮断されてしまうためUVBも放出するバスキングライトを使用する必要がある。

飼育温度は日本の春~秋の外気温と同様範囲内であれば問題ないとされている。15度を下回ると活動が落ち消化不良を引き起こす可能性があるため冬眠させない場合は冬でもバスキングライト等使用してケージ内を20度前後に保つ必要がある。一方で夏場は熱中症予防のためバスキングライトを照らしている側であっても35度以上とならないよう調整が必要[6]

春~秋にかけて野外の昆虫・節足動物(バッタ、クモ、コオロギなど)やミミズ、または餌用でペットショップ等で販売されているコオロギやミルワームを幼体であれば1~2日に1回、成体であれば2~3日に1回食べるだけ与える。トカゲ用の人工餌を食べる個体もいるものの基本的には活き餌しか食べないとされる。ピンセットから直接食べる個体もいるが、野生種を採取して飼育している場合臆病で出てこないことがあるため置き餌としてケース内に餌を入れておき、当日中に残した分は取り除く必要がある。

水も皿または霧吹きで与える必要がある。

通常の活き餌だけではカルシウム・ビタミン不足となるため、爬虫類用のカルシウム剤やマルチビタミン剤を添加する必要がある[7]

出典


  1. ^ a b c d e Kidera, N. & Ota, H. 2017. Takydromus tachydromoides. The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T96266178A96266321, doi:10.2305/IUCN.UK.2017-3.RLTS.T96266178A96266321.en, Downloaded on 06 June 2020.
  2. ^ a b 日本爬虫両棲類学会(2020) 日本産爬虫両生類標準和名リスト(2020年3月16日版). http://herpetology.jp/wamei/ (2020年6月6日閲覧).
  3. ^ a b c Takydromus tachydromoides. Uetz, P. & Jiri Hosek(eds.), The Reptile Database, http://www.reptile-database.org, accessed 2 May 2020.
  4. ^ a b c d e f 松井孝爾 「日本の爬虫類」 『動物大百科12 両生・爬虫類』深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編、平凡社、1986年、158-163頁。
  5. ^ ニホンカナヘビの飼い方 - 飼育器具:床材”. 2023年8月30日閲覧。
  6. ^ ニホンカナヘビの飼い方 - 飼育器具:飼育ケースと照明”. 2023年8月30日閲覧。
  7. ^ ニホンカナヘビの健康と病気”. 2023年8月30日閲覧。


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