ジョン・グッドリック ジョン・グッドリックの概要

ジョン・グッドリック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 06:31 UTC 版)

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John Goodricke
ジョン・グッドリック
ジョン・グッドリックの肖像
生誕1764年9月17日
オランダ フローニンゲン
死没 (1786-04-20) 1786年4月20日(21歳没)
死因肺炎
墓地 イギリス ノース・ヨークシャー州ハンシンゴア
著名な実績アルゴルの変光に関する研究
受賞コプリ・メダル(1783年)
栄誉王立協会会員

生涯

変光星アルゴル(Algol:ペルセウス座β星)を観測したことで知られる[2]。当時、すでにいくつかの変光星は知られていたが、グッドリックは今日、食変光星として知られる変光のメカニズムを提案した。1783年王立協会で研究成果を発表したのを受けて協会はコプリ・メダルを授与した。1786年4月16日には王立協会会員に選出されたが[3]、グッドリックはそのわずか4日後の4月20日に肺炎により21歳で他界し、自らが選出されたことを知ることなくこの世を去った[2]ノース・ヨークシャーハンシンゴア英語版の教会に祖父母、両親、兄弟らとともに埋葬されたが、現在その埋葬場所には"The Goodricke Vault"と刻まれた石碑のみが残されている[4]

グッドリックは子供の時の猩紅熱が原因で聴覚を失い、そのため両親と別れてエジンバラの聾学校で学んだ後、1778年にウォーリントン・アカデミーで学んだ。卒業後ヨークの両親の元に戻った。個人で天文台を建てたナサニエル・ピゴットの息子のエドワード・ピゴットと親しくなった。エドワード・ピゴットは変光星を研究しており、グッドリックは観測すべき変光星のリストをエドワードから受け取った。グッドリックはこと座β星ケフェウス座δ星が変光星であることも発見している[2]

ヨーク大学のグッドリック・カレッジ[5]や、小惑星(3116)のグッドリック[6]は、彼の名前に因んでいる。

出典

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  1. ^ French, Linda M.. “Nathaniel and Edward Pigott, Itinerant Astronomers' in NR”. The Journal of American Association of Variable Star Observers. https://arxiv.org/pdf/1204.6241. 
  2. ^ a b c Jens Dengler (2003年8月6日). “John Goodricke, The Discovery of the Occultating Variable Stars”. 2016年12月18日閲覧。
  3. ^ "Goodricke; John (1764 - 1786)". Record (英語). The Royal Society. 2011年12月11日閲覧
  4. ^ John Goodricke”. 2016年12月19日閲覧。
  5. ^ College history”. University of York. 2016年12月19日閲覧。
  6. ^ (3116) Goodricke”. 小惑星センター. 2016年12月19日閲覧。


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