サンダーフォースIV
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移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | サンダーフォースゴールドパック2 | 1996年12月6日 |
セガサターン | テクノソフト | テクノソフト | CD-ROM | T-1808G | - |
2 | SEGA AGES サンダーフォースⅣ | 2018年9月20日 |
Nintendo Switch | エムツー | セガゲームス | ダウンロード (ニンテンドーeショップ) |
- | メガドライブ版の移植 |
3 | サンダーフォースⅣ | INT 2022年10月27日 |
メガドライブ ミニ2 SEGA Genesis Mini 2 |
エムツー | セガ | プリインストール | HAA-2524 MK-16310 |
メガドライブ版の移植 |
- 付記
- Nintendo Switch以降に使われているキービジュアル(MD版におけるパッケージビジュアルに相当するもの)は、MD版のパッケージビジュアルが諸事情で使えなくなったため、かつてテクノソフトに所属していた金崎泰輔が描き下ろしたものが使われている[4]。
- 下記2機種における移植版では、オリジナル版・SS版プレイ中の一部状況で発生する「処理落ち」を軽減させるオプション[注 1]が実装されている。ただしプログラム的に処理落ちを強制的に発生させている箇所があり、それについては原典とおりの挙動となる。
Nintendo Switchへの移植
『セガ3D復刻アーカイブス3』にて『III』が収録されたこともあり、エムツーからの要望により本作がSEGA AGESの第一弾として選ばれた[11]。
Switchへの移植にあたっては、『ゴールドパック2』収録版をメガドライブで再現するという方針をとりつつも[11]、3D映像化を除く基本仕様は、難易度低下のKIDSモードやリージョン選択やその場セーブ・ロードなど、『セガ3D復刻アーカイブス3』収録版『III』に準じたものが採用された[4]。
オリジナル版のROMの容量は8Mbitと大きめだったことから、移植には細心の注意が払われた[4]。 また、オリジナル版の音色の一部はキーのオンオフを短時間で大量に行なう特殊な構造になっていたため、開発当初はなかなかこれらの音色の再現ができずにいた[4]。そこで、セガ3D復刻プロジェクトの立ち上げ人の一人であった齊藤彰良が生前[注 2]に開発した3DS用のFM音源ソースのコアを調べたところ、コメントアウトになっていた部分が見つかり、コメントアウトを外したことによってこの音色をうまく再現できた[4]。
さらに細かい部分でオリジナル版と異なり、コンフィグモードではキーコンフィグが削除され(SEGA AGESのメインメニューにキーコンフィグがある為)、サウンドテストの難易度別エピローグ・スタッフロール・Omake1~10は最初から出現している状態になっている。また、オンラインスコアランキング登録に影響を及ぼす為にオリジナル版で永久パターンで加点できた点数は全て0点に変更されている。
後にオープニングアニメーションのイントロ部背景の「下から上に星がスクロールする部分」が原作のものを再現できていなかった事が判明し、アップデートで修正された。
メガドライブミニ2への移植
基本的に原典そのままの移植だが、上記「付記」のとおり処理落ちを軽減する「ハイスピードモード」がSwitch版同様に実装されている。これについて本機のソフト開発責任者を務めたセガの奥成洋輔は、オリジナル版では処理落ちが多く(若干爽快性を損なうため)「処理落ち無しで遊びたい人もいるだろう(という考えから導入した)」と2022年のインタビューの中で話している[12]。反面、処理落ちは「ゲームバランスに直結する部分もある」ともコメントしており、Switch版同様オリジナルのまま処理落ちが発生するモードでもプレイ可能となっている。
注釈
出典
- ^ a b c “サンダーフォースIV [メガドライブ]”. ファミ通. KADOKAWA. 2018年7月27日閲覧。
- ^ a b “Jahresüberblick 1993” (German). Play Time: 133. (January 1994). オリジナルのJuly 21, 2018時点におけるアーカイブ。 2018年7月21日閲覧。.
- ^ a b “「ソニック」や「サンダーフォースIV」などSwitchタイトルが最大30%オフになる「SEGA SPRING SALE」が開催。Twitterキャンペーン第3弾も”. www.4gamer.net. Aetas (2019年3月19日). 2020年11月23日閲覧。
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- ^ McFerran, Damien (2016年9月20日). “Feature: The History Of Technosoft's Thunder Force Series” (英語). Nintendo Life. オリジナルの2018年7月20日時点におけるアーカイブ。 2018年7月19日閲覧。
- ^ a b c 津雲回転 (2020年6月6日). “SEGA AGES企画 第2回:「サンダーフォースIV」が21世紀に“バージョンアップ”して戻ってきた。その喜びをSwitch版で噛みしめる”. www.4gamer.net. Aetas. 2020年11月13日閲覧。
- ^ 早苗月 ハンバーグ食べ男 (2019年9月17日). “[TGS 2019]「G-LOC」の検証状況や「SHINOBI 忍」などの実機プレイ,「TFAC」の新要素がお披露目された「SEGA AGES」ステージをレポート”. www.4gamer.net. Aetas. 2019年10月19日閲覧。
- ^ 『ファミコン通信 No.190』アスキー、1992年8月7日、50,51,頁。
- ^ 馬波レイ (2016年10月8日). “『サンダーフォースIII』はいかにして『セガ3D復刻アーカイブス3』に収録されることになったのか? 元テクノソフト新井氏を交えてのスタッフインタビュー”. 2018年4月29日閲覧。
- ^ a b 岩井省吾 (2018年9月22日). “現代のプレイヤーにも目を向けた細やかな配慮を楽しんでほしい─スイッチで再始動した『SEGA AGES』仕掛け人に聞く【TGS 2018】”. インサイド. イード. 2019年10月20日閲覧。
- ^ “『メガドラミニ2』で遊べる『闘技王』『ビューポイント』の特徴を明かす。エムツーとのやりとりやデバッグ裏話も”. 電撃オンライン (2022年8月12日). 2022年8月14日閲覧。
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- ^ a b c “Top Ten Mega Drive Games” (英語). Retro Gamer. (2014年1月7日). オリジナルの2017年3月12日時点におけるアーカイブ。 2018年7月21日閲覧。
- ^ Thorpe, Nick (2016年5月7日). “Thunder Force IV” (英語). Retro Gamer. オリジナルの2016年9月24日時点におけるアーカイブ。 2018年7月21日閲覧。
- ^ “The USgamer Community Reflects on Sega Genesis” (英語). USgamer (2013年10月25日). 2017年12月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
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