カレッジフットボール カレッジフットボールの概要

カレッジフットボール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/10 09:40 UTC 版)

カレッジフットボールの応援風景。ミシガン大学の本拠地ミシガン・スタジアム(写真)は1試合平均11万人以上の観客動員数を誇る。

概要

毎年9月初めごろに開幕するシーズンでは毎週末に試合が行われる。12月初旬までにレギュラーシーズンが終了し、11月末から翌年の年始にかけてボウル・ゲームおよびトーナメント大会が繰り広げられる。

全米大学体育協会(NCAA)加盟校は、多くの場合地域ごとのカンファレンスに所属して活動する(無所属の場合、独立校と呼ばれる)。そのカンファレンスはI部からIII部のディビジョンに加入しており、更にI部では最上位に位置するI部FBSと下位のI部FCSに細分化される。

NCAAは各ディビジョンの全国チャンピオンを決める大会を主催するが、唯一I部FBSに限っては主催しない。しかしNCAA発足以前より、事実上のチャンピオンを決める制度は存在する。

1888年にイェール大学にコーチが就任し全米チャンピオンに輝いて以降、現在に至るカンファレンス・ランキング制度が整い始める。1888年以降のチャンピオン最多回数はアラバマ大学の17回である。以下、ノートルダム大13回、プリンストン大12回、ミシガン大11回、USC10回、ピッツバーグ大9回、オハイオ州立大8回、ハーバード大・オクラホマ大7回、ペンシルバニア大・ミネソタ大6回と続く(プリンストン大とペンシルベニア大は、ともにスポーツ推薦制度のないアイビー・リーグの所属であり、全米チャンピオンになったのは、他カンファレンスの大学がそれほど強くなかった時代である)。

アメリカ国内では非常に人気の高いスポーツコンテンツである。ギャラップ2012年12月に行った世論調査によると、回答者の49%がカレッジフットボールのファンだと答えており、48%のプロ野球、33%のプロバスケットボール、22%のプロアイスホッケーなどを上回った[1]

カレッジフットボールの観客動員力は非常に高く、2012年シーズンでは1試合平均観客動員数が10万人を超える大学が4校、8万人を超える大学が17校、4万人を超える大学が60校であった[2]。王座決定戦であるBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームの視聴率も非常に高く、2013年のゲームでは17.5%であった[3]。これは2012年ワールドシリーズの平均視聴率(7.6%)の2倍以上であり、NFLオリンピックを除いた場合、スポーツイベントとして年間最高視聴率であることが多い。

経済規模も非常に大きく、2010年時点での主要カンファレンスの総収入は約22億ドル、利益は約11億ドルである[4]。特に利益ではメジャーリーグなどを上回っている[5]。米ケーブルスポーツ専門局のESPNが結んだプレーオフ放映契約は12年間で総額73億ドル(約8700億円)[6]

レギュラーシーズンゲーム

レギュラーシーズンゲームは、1シーズンあたり各チーム最大12試合までとされている。各校はそれぞれ自らが所属するカンファレンスの学校との対戦を行うほか、所属外のカンファレンスのチームとの対戦を行う。同一カンファレンス内の対戦成績によって、カンファレンス内部の順位は決定されるが、ボウル・ゲームなどへの出場に関しては、所属外のカンファレンスのチームとの対戦成績も加味されて判断される。




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