ウィグワム ウィグワムの概要

ウィグワム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 15:57 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
オジブワ族のウィグワム。重ねた布で覆う(ポール・ケーン画、1846年)

概要

オジブワ族のウィグワムと、平原部族式のティーピー。(1928年)
ミクマク族のウィグワム(1857年)

アメリカインディアンのうち、北東部から五大湖周辺の部族が伝統住居としたもの。テントと違って、中にかまどを切り、火を使うことが出来る。

その構造は、曲げた丈夫な木の枝を柱に、樹皮や布を重ねて乗せ、入口に蓆をかけて住居としたものである。組み立てが簡便で、東部森林地帯のインディアンは移動生活をしながら、先々でこれを建てていた。普段はティーピーを使って移動狩猟生活を行ってきた平原の部族は、秋になるとウィグワムの集落を用意し、「冬の村」として春の来るのを待った。

五大湖地方から白人によって南西部に追いやられたキカプー族には、現在もこの住居で暮らすものが多い。多くの部族では、「月経小屋」として、初潮を迎えた女子や月経の際には小型のウィグワムが作られ、ここで月経の終わるのを待つならわしだった。オジブワ族やアパッチ族など、現在も儀式の際の重要な場所として、ティピーと並んでこれを活用し続けている部族は多い。

アパッチ族のウィキアップ (エドワード・S・カーチス撮影、1903年)

他言語の呼称

ウィグワムは、アメリカ南西部では(wickiup 、wikiup)」と呼ばれる。

  • wiigiwaam(発音: wiigwaam): オジブワ語
  • gowąh : 西アパッチ語 
  • guughą又は kuughą : チリカワ・アパッチ語

参考文献

  • Opler, Morris E. (1941). An Apache life-way: The economic, social, and religious institutions of the Chiricahua Indians. Chicago: The University of Chicago Press. (Reprinted in 1962, Chicago: University of Chicago Press; 1965, New York: Cooper Square Publishers; 1965, Chicago: University of Chicago Press; & 1994, Lincoln: University of Nebraska Press, ISBN 0-8032-8610-4).

関連項目






「ウィグワム」の続きの解説一覧

ウィグ・ワム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/10 04:20 UTC 版)

ウィグ・ワムWig Wam)は、ノルウェー出身のグラム・メタル・バンド。




「ウィグ・ワム」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウィグワム」の関連用語

ウィグワムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウィグワムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウィグワム (改訂履歴)、ウィグ・ワム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS