エコーバック
エコーバック
エコーバックとは、CUIにおいて入力したコマンドや文字列などを入力元へ送り返すことである。
UNIX系のOSにおけるシェル、MS-DOSやWindowsにおけるコマンドプロンプトなどのCUIでは、キーボードから入力したコマンドや文字列などをそのまま画面に出力することで、正しい入力を行っているかどうかを確認できる。これを、ローカルエコー(local echo)、または、セルフエコー(self echo)と呼ぶ。通常は意識しないが、「キーを入力する」ことと「入力結果を表示する」ことは別である。
一方、telnetでネットワーク越しの送信先端末から送り返されるものもあり、こちらはリモートエコー(remote echo)と呼ぶ。
エコーバック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/29 14:15 UTC 版)
「エコー (コンピュータ)」の記事における「エコーバック」の解説
CUIシェルやコマンドラインインタプリタなどキャラクタユーザインタフェースを入出力先とするコンソールアプリケーションでは、通常、コマンドなどのユーザからの入力が画面に表示されないと使い勝手が悪い。そのため、多くの場合はオペレーティングシステム (OS) の端末ドライバがそれを行うのであるが、キーボードなどからの入力を読むと、内部のバッファ等に書き込むだけでなく、ただちに出力として送り返す。これをエコーバック(英: echo back) という。 ネットワーク越しに遠くの(リモートの)コンピュータを使っている場合などは、上記のようにして返ってくるものを表示していたのでは、遅延により操作性が悪いことから、手元(ローカル)の端末の側でエコーバックさせる方式もある。これを「ローカルエコー」と呼び、それに対してリモートからのエコーを「リモートエコー」と呼ぶ。ローカルエコーありに設定した場合は、リモート側のエコーバックを生成する場所から手元の端末で表示するまでの間のどこかで、リモートエコーが抑止されるように設定されないと、文字が二重に表示される(読むのが辛く、事実上不可能かもということを除けば、表示の問題だけであり実害は無い)。 MS-DOSのCOMMAND.COMの内部コマンドの、ECHOコマンド(後述)において、引数がONまたはOFFという文字列の場合にオンまたはオフに制御されているのは、このエコーバックに関するモード(のようなもの)である。 また、UnixではCUI画面からのログイン時のパスワード入力時には、入力に対して何の反応も表示されないが、これは端末のエコーバックを無しにすることで抑制されている。コマンドで制御する場合は stty コマンドを使う。引数 echo と -echo(先頭のマイナスの有り無し)で指定する。stty echo でエコーバック有り、stty -echo でエコーバック無しになる。端末などを、いわゆるテキストユーザインタフェースで使う場合などもエコーバックが無しにされる。 sttyコマンドの標準: https://pubs.opengroup.org/onlinepubs/9699919799/utilities/stty.html
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