xICT
別名:xICTビジョン,xICT Vision
xICTとは、総務省の「ICT成長力懇談会」が提唱した、ICT(情報通信技術)を活用した経済的成長・改革のコンセプトである。2008年7月の最終報告書で発表された。
xICTの主眼は、国内で整備されつつある高度なネットワーク基盤を活用し、あらゆる分野においてユビキタスネットワーク社会を実現することで、成長や進化を促すというものである。日本の国際的競争力の低下や、地域間格差の拡大といった緊急課題を背景として、ICTを軸とした多方面でのテコ入れが必要と提唱されている。
2000年頃に提唱された「e-Japan」や、その発展形である「u-Japan」などを経て、国内ではユビキタスネットワーク社会やNGN(Next Generation Network)の実現に向けたインフラの整備が進みつつある。報告書によれば、2010年には世界最先端のICTインフラが実現するともいわれる(完全デジタル元年)。それを踏まえたxICTの推進は、「世の中の『原則』を変え、ICTの徹底活用を促す改革」とも表現されている。
xICTというキーワードには、「ICTを掛け算する」という意味が込められている。例えば「産業×ICT」、「地域×ICT」など、あらゆる事柄について、ICTとの融合・深化を進めることで改革や成長を促そうというものである。これによって、地域間の連携やコミュニティの活性化、新規事業領域の創出といった成長が期待される。
また、xICTの「x」は、XML(eXtensible Markup Language)などの例にならい「拡張性」という意味を読み取ることもできる。ICTの発展形・汎用化といったニュアンスも含められた表現となっている。
参照リンク
「ICT成長力懇談会 最終報告書 “xICT”ビジョン」の公表 - (総務省)
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