Subfamily Callitroideae
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 05:12 UTC 版)
「ヒノキ科」の記事における「Subfamily Callitroideae」の解説
和名未定の亜科であるが、学名をそのまま読んでカリトリス亜科などと呼ばれることが多い。南半球で進化したグループである。樹形は綺麗なクリスマスツリー状にならず丸みを帯びるか、崩れたような印象になるものが多い。 Callitris 和名未定の属。ニューカレドニアやオーストラリアに10種程度が分布する。あまり大きくなる種類ではなく、樹高は5m-20mほどである。マツ科マツ属の一部の種のように晩生球果(英:serotinous cone)の性質を持ち、熟しても閉じたままで樹上に残り、山火事の強熱を浴びたときにはじめて開いて種子を散布するような仕組みとなっている。 Callitris属の樹形。日本のヒノキ等と比べると丸い Callitris属の若い球果 割れて種を放出したCallitris属の球果 Actinostrobus 和名未定の属。オーストラリア西部に3種が分布する。いずれも樹高10mに満たない小型種で球果は晩生球果の性質を持つ。 Actinostrobus属の樹形 Actinostrobus属の球果 Widdringtonia 和名未定の属。マラウイから南アフリカにかけてのアフリカ大陸南東部に4種が知られている。 Widdringtonia属の樹形 ムランジェ山に分布するW. whyteiはマラウイの国の樹である 南アフリカに局所的に分布するW. wallichii Widdringtonia属の葉 Diselma 和名未定の属。タスマニアに分布するDiselma archeri(和名未定)一種だけから成る単型属である。樹高は5mに満たない小型種で雌雄異株。 Diselma属の葉と若い球果 Diselma属の球果 パタゴニアヒバ属(学名;Fitzroya) 南米に分布するパタゴニアヒバ(Fitzroya cupressoides)一種だけから成る単型の属である。属名のFitzroveはイギリスの海軍軍人であり、南米を探検したロバート・フィッツロイ(Robert FitzRoy, 1805-1865)に因む。 南米チリにおけるパタゴニアヒバの森林 パタゴニアヒバの樹皮 パタゴニアヒバの球果 パタゴニアヒバの実生の様子 Austrocedrus 和名未定の属。南米チリからアルゼンチンにかけての温帯雨林に分布するAustrocedrus chilensis(和名未定)一種だけから成る単型の属である。属名Austrocedrusは「南の針葉樹」の意味、種小名前chiriensisは分布地チリに因む。 Austrocedrus属の葉 Libocedrus 和名未定の属。ニュージーランドやニューカレドニアに5種程度が知られる。ニュージーランドに分布するL. plumosaという種は先住民マオリにkawakaと呼ばれている。 Libbocedrus bidwillii属の樹形 L. bidwllii属の樹皮 現地でkawakaと呼ばれるL. plumosaの樹形 葉の様子L. bidwillii 葉の様子L. plumosa Pilgerodendron 和名未定の属。南米に分布するPilgerodendron uviferum(和名未定)一種だけから成る単型の属である。雌雄異株の常緑樹で、最大樹高は20mほどの中型種。かつてはLibcedrus属と考えられていた。 Pigenodendron uviferumの葉 Papuacedrus papuana 和名未定の属。ニューギニアに分布するPapuacedrus papuana(和名未定)一種だけから成る単型の属である。属名Papuacedrusは「パプアの針葉樹」の意味で分布地に因む。種小名papuanaも同じ。 Papuacedrus属の鉢植えの様子 Papuacedrus属の葉の様子 Papuacedrus属の葉の裏の気孔の様子
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