Sonata for Piano No.1 Op.6とは? わかりやすく解説

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スクリャービン(スクリアビン):ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調

英語表記/番号出版情報
スクリャービンスクリアビン):ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調Sonata for Piano No.1  Op.6作曲年1893年  出版年1895年  初版出版地/出版社: Belaïev 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 第1楽章 No Data No Image
2 第2楽章 No Data No Image
3 第3楽章 No Data No Image
4 第4楽章 No Data No Image

作品解説

2008年1月 執筆者: 野原 泰子

 《ソナタ第1番》は、スクリャービンモスクワ音楽院卒業試験終えて間もない1892年の夏に書かれた。この時期スクリャービンは、過度ピアノ練習から右手麻痺させてしまい、神経衰弱瀕していた。コンサート・ピアニストを目指す20歳スクリャービンにとって、それは克服しがたい障壁であった。彼はかつてない敗北感味わい人生価値宗教、神をめぐり思索するうになる当時メモには、このようにある。「私は熱烈に心の底から祈り教会行った…。運命に対して、神に対して叫んだ。〈葬送行進曲〉つきの《ソナタ第1番》を作曲した。」
 第1楽章ヘ短調)は、悲劇的な感情激発思わせる第一主題始まり対照的に優しく穏やかな第2主題2230小節目、変イ長調とともに慣習的なソナタ形式のなかで緻密な主題労作なされる冒頭とは対照的に長調(へ長調)のppppで閉じられる
 第2楽章ハ短調)は、静かで悲しげコラールで始まる。主題繰り返しながら、徐々に装飾的繊細なテクスチャー紡ぎ出されてゆく。第1楽章同じく長調ハ長調)で終止する。
 第3楽章ヘ短調)のプレストでは、脈動するリズムで、左手オクターヴ)のシンコペーション不穏な楽想を生みだす。スクリャービンはこれを、神や運命前に屈しての“ропоты(不平つぶやき)”と呼んだ。この主題帰還しfffへと激発した後、レントフレーズ最終楽章への架け橋をする。
第4楽章ヘ短調)では、葬送行進リズム低音刻まれ、心の押しつぶされるような旋律荘重に歌われる中間部では極めて静かにQuasi niente)、天上的なハーモニー聞こえてくる。葬送歩みが再び始まり行列過ぎ去るように静まった後、フォルテ悲痛な終止和音が響く。




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