Rogier van der Weydenとは? わかりやすく解説

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ファン‐デル‐ウェイデン【Rogier van der Weyden】

読み方:ふぁんでるうぇいでん

[1339ころ〜1464]フランドル画家。強い感情的表現特色とする、多く祭壇画描いたファン=デル=バイデン


ロヒール・ファン・デル・ウェイデン

(Rogier van der Weyden から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 16:16 UTC 版)

ロヒール・ファン・デル・ウェイデン: Rogier van der Weyden、1399年/1400年 - 1464年6月18日)は、初期フランドル派画家。現存しているファン・デル・ウェイデンの作品の多くは、キリスト教的主題が描かれた祭壇画と肖像画である。伝わっているその生涯は平穏でとくに大きな出来事などは起こっていないが、当時もっとも成功しており、国際的な名声を得ていた画家だった。その作品はイタリアやスペインへも持ち込まれ[1]、ブルゴーニュ公フィリップ3世のようなネーデルラントの貴族階級や、諸外国の王侯貴族からの絵画制作依頼を受けていた[2]。15世紀後半には、フランドルの宮廷画家ヤン・ファン・エイクを凌ぐまでに高い評価を得ている。しかしながら17世紀になってバロック美術が台頭し、絵画の潮流が変化していくとともにファン・デル・ウェイデンの名声は低くなり、18世紀半ばにはほとんど忘れ去られた画家となっていた。しかしその後200年の間に、徐々にではあるがファン・デル・ウェイデンの再評価が進み、現在ではロベルト・カンピン、ヤン・ファン・エイクとともに初期フランドル派を代表する三大巨匠であり、15世紀の北方絵画においてもっとも影響力があった画家とみなされている[3]


  1. ^ 『十字架降架』はスペイン王フェリペ2世自らがスペインへと持ち帰っている。
  2. ^ Campbell, 9
  3. ^ Campbell, 7
  4. ^ Campbell (1998), 392
  5. ^ a b Clarke, 44
  6. ^ "Rogier van der Weyden" ナショナル・ギャラリー、ロンドン。 Retrieved 25 December 2010.
  7. ^ この時期のファン・デル・ウェイデンの作品は、「ロジェ・ド・ラ・パステュール」の作品とされていた。
  8. ^ Campbell, 11
  9. ^ Dirk de Vos, 51
  10. ^ 現在間違いなくロベルト・カンピンの真作であるといえるものは1点もない。
  11. ^ Dirk de Vos, 53
  12. ^ Dirk de Vos, 63
  13. ^ a b Lorne Campbell, "The New Pictorial Language of Rogier van der Weyden", in Rogier van der Weyden, Master of Passions, ed. Campbell & Van der Stock, 2009, 32–64
  14. ^ Dirk de Vos, 232, 291
  15. ^ Campbell 1998, 405
  16. ^ Campbell 1998, 394, 398
  17. ^ Bust of 'St Catherine'?; Bust of 'St Joseph'”. Museu Gulbenkian (2009年4月19日). 2011年11月15日閲覧。
  18. ^ Dirk de Vos, 58–60


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