Power Macintosh 7500, 8500, 9500
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 19:17 UTC 版)
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初の第2世代のPower Macintoshシリーズとして1995年8月に発売された。 製品の方向性としては、7500は個人ユース向け、8500はAV機能強化のハイエンドモデルである。また9500は内蔵グラフィック回路を持たず、グラフィックボードを別に搭載する、高性能・高拡張性モデルである。7500は横置き型筐体で、3つのPCIスロットと、メモリーインターリーブに対応した8つのメモリースロット、固有のビデオ入力機能をもつ。8500はミニタワー筐体で、ビデオ出力機能を加えたものである。9500ではフルタワー筐体で、PCIスロットが6つ、メモリースロットが12に増設されており、抜群の拡張性を誇る。当時としては驚異的な768MBものメモリー(後に発売された128MB DIMMを使うと非公式だが1.5GBも可能だった)を搭載することができた。一方でビデオ入出力機能やオンボードビデオは省略されている。 CPUは、7500はPowerPC 601を、8500と9500は当時最速のCPUと言われたPowerPC 604を搭載した。これは、個人ユース向けである程度価格を抑えている7500と、映像プロダクションなどが主なユーザーである8500・9500との差別化を図ったものである。 7500の筐体は「アウトリガー」(Outrigger)と呼ばれるもので、Macintosh IIシリーズ以来の1本ネジ仕様から脱却し、新設計となった。この新筐体は本体正面のクラッチを外すだけで解放できるドライバーレス仕様となり、この点は好評だった。電源ユニットはメイン電力供給コネクタが22pinであること以外は概ねATX規格に準じた構成だが、下方(マザーボード側)に向けて廃熱、排気をおこなわせるため、基板の位置が通常と天地逆(=天井側)になっている。 一方、8500の筐体は、Quadra800系以来の筐体を利用したもので、9500は更にそれを拡大したものだった。 また、Power Macintosh 8515/120というバリエーションも販売された。
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