PM1910重機関銃の登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 01:32 UTC 版)
「PM1910重機関銃」の記事における「PM1910重機関銃の登場」の解説
日露戦争以降、ロシアでは独自に開発した機関銃が存在せず、第一次世界大戦直前までの長い間、マキシム機関銃のコピー品であるPM1905重機関銃を使用してきた。しかし、実戦においてマキシム機関銃の有効性を再確認したロシア帝国軍は、この機関銃の完全コピーであったPM1905を改良しPM1910重機関銃を改めて開発した。 PM1910は水冷式であったため、水さえあれば何発でも連続射撃が可能であった。しかし、その分非常に重く、馬や車両、さらに人力で牽引できるように、機関銃の銃架に車輪と引手を取り付けている。また、生産コストを削減する名目で、銃身部を覆う冷却水筒の材質をそれまでの銅から鋼鉄に変え、最前線で使用できるように防弾用の防盾も取り付けられた。もっとも、この防盾は銃自身がさらに重くなる事やライフル弾の直撃には耐えられなかった事から、実際は外されることが多かった。また、冷却水の補充口が銃身覆い上部に変更され、大きな開閉式の蓋が設けられたため、冬季には雪や氷を手づかみで放りこむことで冷却水補充の問題を簡単に解決できた。
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